奥湯河原にある老舗の料亭温泉旅館「山翠楼(さんすいろう)SANSUIROU」が、季節の移ろいに合わせた冬の献立を12月8日(木)より提供開始した。
文豪や歴史にちなんだ料理と、ワイン&日本酒のペアリングコースを堪能しよう。
料理とお酒で堪能する冬の到来
今年の冬の献立は、湯河原ゆかりの文豪達にちなんだ料理で冬らしさを表現している。また、料理に合うワイン&日本酒のペアリングコースも用意しているので、料理とお酒の相性を楽しみながら堪能したい。
駿河湾産アンコウ鍋をワインとともに味わう
食前酒には山翠楼オリジナルカクテル「金柑メモリーズ」を用意。金柑を使ったモスコミュールで、旬の金柑を使ったフルーティーな一杯になっており、冬の風情を感じられる。
先付は、山翠楼名物「自家製引き上げ湯葉&汲み上げ湯葉」。独特な歯ごたえの引き上げ湯葉と、ふわっとした食感の汲み上げ湯葉の、2種類の食べ比べを楽しもう。
鍋には「駿河湾産アンコウ鍋」を用意。総料理長こだわりの鶏がら旨塩仕立てで、アンコウの出汁や野菜の味をじっくりと味わえる。
ペアリングのワインは、モンテス・リミテッド・セレクション・アンオークト・シャルドネ。フレッシュでバランスのとれた、すっきりとした味わいなので、アンコウ鍋の味を邪魔することなく堪能できる。
文豪・作家たちをモチーフにしたデザート
デザートには、湯河原ゆかりの文豪・作家たちをモチーフにしたぜんざい団子や喫茶店風コーヒーゼリーなど4品を用意。
「ぜんざい団子」は、無頼派作家・坂口安吾が群馬県桐生市に住んでいた頃、よく団子を食べていたという逸話から。
「湯河原みかん&湯葉のショートケーキ」は、娘がみかんを放り投げる場面が印象的な、芥川龍之介の名短編『蜜柑』から。また、“食魔”と呼ばれた谷崎潤一郎の小説には、アイスクリームと苺がよく出てくるので「苺のアイスクリーム」を。
そして、昭和の作家・獅子文六作『コーヒーと恋愛』を読むと、コーヒーが愛おしくなってくることから「レトロな喫茶店風コーヒーゼリー」も登場する。
中でもおすすめは、野口観光グループ「N-1グランプリ・2022冬」にて最優秀賞を受賞した「みかんと湯葉のショートケーキ~みかん味噌と焼きみかんを添えて~」。みかんと豆乳が練り込まれたスポンジ生地からはみかんが香り、豆乳と湯葉が合わさったクリームはなめらかで、大豆の香りが口いっぱいに広がる。
ペアリングには「伊豆みかんワイン」を用意。口当たりの良い甘口のデザートワインで、みかんショートケーキとともにみかんの甘味と香りが楽しめる。
文豪たちも愛した温泉地で、贅沢な時間を過ごしてみては。
山翠楼 SANSUIROU
所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上673
公式サイト:https://sansuirou.co.jp/
(田原昌)