いつか訪れてほしいエストニア・首都タリン。世界遺産の旧市街で観る幻想的なクリスマスマーケット

北欧、バルト三国のひとつであるエストニア。その首都タリンは2020年に、ヨーロッパで最も安全なクリスマス旅行先(*1)の1つに選ばれている。

今回は、世界遺産の旧市街で行われるというタリンの幻想的なクリスマスマーケットを紹介する。

Tallin Christmas market 2021 Photo Riho Kirss

Tallin Christmas market 2021 Photo Riho Kirss

特別な時間が楽しめる。エストニアのクリスマスシーズン

エストニアでは、1年で最も重要なイベントのひとつであるクリスマスシーズン。その起源は古く、冬至の頃に行われていた古代異教徒の祭りにまで遡るほどだ。

そしてシーズン中、街の中心となり、出会いの場となるのが「クリスマスマーケット」。冬の澄んだ空気を感じながら、地元の人々と一緒に楽しめるイベントとなっている。

クリスマスマーケットでは、地元の職人による手作りの靴下や手袋、木工製品など、この時期しか手に入らない特別なプレゼントを購入できる。また、ブラッドプディング(血のソーセージ)や、ホットワインなどの料理やお酒の他、ジンジャーブレッドクッキーなど季節ならではのスイーツも楽しむことができる。

世界遺産の旧市街で開催!タリンのクリスマスマーケット

2019年に「Best Christmas Market in Europe」にも選ばれている、首都タリンのクリスマスマーケット。今年は11月25日(金)~2023年1月8日(日)まで、例年通り旧市庁舎広場(ラエコヤ広場)にて開催される。

マーケットの主役となるのが、広場に飾られるクリスマスツリー。1441年、リヴォニアの商人組合「ブラザーフッド・オブ・ザ・ブラックヘッズ」がタリンにツリーを持ち込んだという伝説が事実であれば“ヨーロッパで一番最初に広場に立てられたクリスマスツリー”ともいわれている。

ツリーは、毎年コンテストで選ばれるエストニアで最も美しいトウヒ(*2)が会場に運び込まれ、何千個もの煌めくライトでデコレーションされる。

ツリーの枝と葉を利用したトニックソーダ 「Estonic Soda」

シーズンが終わると廃棄されてしまうクリスマスツリー。エストニアでは近年、廃棄予定であるクリスマスツリーの葉と枝を現在料とし、トニックソーダ 「Estonic Soda」が作られるようになった。

主な材料にトウヒはもちろん、ヨーロッパモミの木、セイヨウネズなどを使用。サーレマー島で作られるという同ソーダはSpruce、Juniper、Pärnu Suviの3種類。どれもエストニアらしい味でサステナブルにも貢献しているという。

華やかなシーズン中だけでなく、シーズン後も環境に配慮した取り組みを行うエストニア。アフターコロナの海外旅行先として、候補に入れてみる価値は十分だ。

Estonic Soda
公式WEBサイト(英語):https://www.lahhentagge.com/estonicsoda-en

エストニア政府観光局
日本公式WEBサイト:https://www.visitestonia.com/en/welcome-to-japanese-language-of-visit-estonia

(IGNITE編集部)

*1 「EUROPEAN BEST DESTINATIONS」公式サイトにて選ばれている
*2 モミノキの仲間であり、クリスマスツリーに使われる定番の木