上質な生海苔とスモーキーな香りが食欲を刺激!金賞を受賞したデザインの海苔佃煮は家飲みにもぴったり

創業明治23年、福岡県柳川市で有明海の珍味土産の製造販売を行っている「やまひら(夜明茶屋)」は、「福岡デザインアワード2022」において金賞を受賞。

金賞を受賞したのは、有明海の生海苔を使用した燻製風味の海苔の佃煮「燻製生海苔」。食品部門ノミネートの中で唯一の金賞受賞となった。

自然や地域社会との共生を伝えるデザイン

「福岡デザインアワード(FDA)」は、1999年に創設された、優れたデザインを評価、発信するコンペティション。

同アワードで求められているのは「ビジネスチャンスをまねく商品」であること。ただ美しい、カッコいいだけでは意味がない。確かな技術力や機能性、受け継がれてきた伝統を明日に伝える強いコンセプト、自然や地域社会との共生。それらの要素をうまく伝えるデザインが一体となったものが「まねく商品」だ。

口の中でとける上質生海苔とスモーキーな香り

「燻製生海苔」は、福岡県柳川市にある両開漁業協同組合婦人部とやまひら(夜明茶屋)とのコラボ商品。

日本一の海苔の生産地である有明海では、昔からある海苔の佃煮。海苔の捕れる冬場の有明海沿岸は、海苔の支柱が美しい原風景だ。海苔は柳川の食文化でもあり、全国の食文化を支える柱の一つである。

同商品は通常の海苔の佃煮とは異なり、生産者から「生海苔」を直接仕入れて海苔佃煮を製造している。生海苔を使用しているからこその滑らかな口当たりが一番の特徴である。

佃煮のイメージを広げたい

燻製風味をプラスしたことにより、白ご飯のお供としてのみならず、パンやクラッカー、チーズやアボカドにもマッチ。

和のイメージがある佃煮を、もっと多くの若者や外国の人にも知ってもらいたい、食べてもらいたいという想いで生まれた。

有明海への想いを伝える商品づくり

やまひら(夜明茶屋)では、有明海を代表する珍魚ムツゴロウ・ワラスボを中心に海茸や平貝を使った加工品を製造。有明海が豊漁の海と呼ばれていた時代には、シンプルに干し上げたものや季節ものの貝類を年中楽しめる粕漬などが中心であったが、近年漁獲量が激減し、一年のうちに水揚げがないものまで出てきたという。

そんな中でも、有明海の珍魚を食べるという文化を絶やさないために、同店ではよりひと手間をかけた商品を開発。

「有明海をいただきます」をスローガンに掲げ、少ない水揚げの中でも、きちんと商品につながる形を提案し、漁師が安心して漁ができる・後継者を育てられる環境づくりにも目を向けて、商品を通じて有明海の現状を伝えている。

漁師に愛されるやまひら(夜明茶屋)

明治23(1890)年、初代平野キヨさんは、当時女性の社会進出が難しかった時代において、柳川沖ノ端に鮮魚店「平野商店」を開業。元来酒好きで、人と接するのが上手だったキヨさんは、夜明けと同時に出漁する漁師に漁の安全と大漁を願って、お茶と称した「お酒」を振る舞っていたところ、いつの頃からか平野商店は漁師の間で「夜明茶屋」と呼ばれるようになっていった。

やがて愛称は屋号となり、「夜明茶屋」は現在でも鮮魚店であり、食事処として、有明の幸を存分に楽しむ人びとで今日も賑わっている。

有明海への想いが詰まった同商品は、お酒のお供にぴったりだ。

燻製生海苔
価格:864円(税込)
内容量:90g
販売ページ:http://yoakedyaya.shop-pro.jp/?pid=168183521

(田原昌)