一着のスーツが、日本の縫製業界を救う力になるかもしれない。
千葉県旭市で創業50年を迎える、高級婦人服・OEM生産を中心とした縫製工場・ソーイングアサヒは、日本の縫製業界の技術を持続可能なものにしたいという思いから、初めて紳士服オリジナルブランドを立ち上げた。
衣服ロスをなくすSDGsな試みと、動きやすさを追求したスーツ開発に取り組み、「サスティナブルスーツ」を開発。一般発売に先駆け、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、10月4日(火)までプロジェクトを展開している。
日本品質を未来につなぐ「サスティナブルスーツ」
縫製において日本人の繊細で高度な技術は、海外の有名ブランドから指名を受けるほど優れている。しかし日本の縫製工場は、海外製品の普及や人件費・工費削減など時代の流れとともに厳しい現状にある。
そんな中でも縫製職人を育てていき、「Made in Japan(メイド・イン・ジャパン)」のクオリティを守りたい、という思いからソーイングアサヒはオリジナルブランドを立ち上げた。
サスティナブルであり、着心地にもこだわった一着
「サスティナブルスーツ」は、アパレル業界における衣服ロスを解消するために「100%リサイクル糸で作られた生地」を使用。廃棄されるはずだった衣服や生地、繊維くず、ペットボトルが回収され、また糸に生まれ変わり、生地となって新たなスーツに生まれかわる循環が実現した。
昨今のリモートワークで使えるような、しっかりビジネス感がありつつもっとラフに着こなせる楽で動きやすいスーツにした。仕事柄アクティブに動くがスーツを着なければならない人にもおすすめで、その着心地はバレエダンサーである岡脇柚太加氏も絶賛するほどだ。
サスティナブルスーツ セットアップコース
匠の技術が詰め込まれたソーイングアサヒ渾身の開発品「サスティナブルスーツ」は、キチンとビジネス感のあるスーツでありながら、ジャージにも使用される2WAYストレッチ素材の使用で動きやすさを実現。通気性が良く、防しわ性、撥水加工も施し、自宅での洗濯もOK。
カラーはNavy Blue(濃紺)の1色のみ、サイズはS、M、L、2L、3L、4Lを用意している。なお、「サスティナブルスーツ」は、受注生産となりプロジェクト終了後、完成まで1カ月ほどかかる。
ピッグスキンの九十九里レザーで地域活性の試み
さらに、今回は九十九里レザー小物もあわせてリリース。千葉県食肉公社を中心とした、旭市観光物産協会 レザー部会では、今まで市場に出回っていなかった豚の皮に着目し、それらを製品化し消費者や観光客に届けることで、旭市の産業を持続可能なものにしようとしている。
今まで90%は海外に輸出され、日本では脚光を浴びていなかったピッグスキン。しかし、薄くて軽く丈夫で通気性も良いとあって、その可能性を見い出し九十九里レザーというブランドを立ち上げた。
ソーイングアサヒもレザー部会の一員として、サスティナブルスーツに似合うレザーグッズを発信していく。
気に入ったスーツに袖を通して、仕事のパフォーマンスを上げていこう。
サスティナブルスーツ誕生! フライトジャケット仕様の軽くて動き回れるスーツ!
プロジェクト期間:実施中~10月4日(火)
プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/view/572459
(hachi)