英国海軍による北グリーンランド遠征探検70周年を迎える、記念すべき2022年。
「TUDOR(チューダー)」が、この果敢な冒険の精神を体現するツールウォッチ「レンジャー」を7月9日(土)に販売開始した。
ツールウォッチブランドとして確固たる地位を築いたチューダー
1952年、北グリーンランド遠征隊は氷床研究を目的とした2年間の科学任務に出た。英国の科学者や海軍隊員で構成されたメンバーの腕に着けられていたのは、チューダーで初めて自動巻機構と防水性を同時に備えた、完成したばかりの「オイスター プリンス」だった。
複数の地点で調査を行うことになる彼らに、チューダーはこんな依頼をした。「極寒の環境で着用される30個のオイスター プリンスの性能データを収集して欲しい」。
遠征隊員はBBCが毎時発する信号と比較して、それぞれ着用しているオイスター プリンスの精度の変動をモニターし、専用のノートに記録。そしてグリーンランドから帰還した隊員の一人がチューダーに手紙を書いて送った。アーカイブに保管されているその手紙には、彼が携行した時計は「驚くべき精度を維持し」、「手で巻き上げる必要は一度もなかった」と記されている。
“破壊テスト”と呼ばれるこの試験方法は、極限の環境下の現場で専門家によって時計が評価されるもので、1952年に開始したチューダー初の大々的な広告キャンペーンのテーマと見事に合致している。
そしてこのアプローチによってチューダーのツールウォッチの数々が開発され、世に出ることになったのは言うまでもない。
北グリーンランド遠征探検の精神を体現する最新作「レンジャー」
最先端の時計製造技術と歴史的な美学が結びつく最新作「レンジャー」が示すのは、北極探検の先駆者たちが抱いた冒険心そのものだ。
チューダーにおけるレンジャーの起源は1929年にまで遡る。当時、この名称は特定のモデルを示すためではなく、チューダーの時計に冒険的な要素を付加するために使用された。
現在レンジャーとして認識されている意匠が登場したのは1960年代に入ってからのことで、発光塗料がふんだんに塗布された3(日付表示のないモデルのみ)、6、9、12のアラビア数字や独特のデザインの針が印象的だろう。
レンジャーの伝統を受け継ぐ最新作
堅牢で実用的、そして手の届く存在のツールウォッチ。同モデルは、北グリーンランド探検隊が携行したオイスター プリンスとともに誕生した、この探検時計の伝統を受け継いでいる。
39mm径ケースとブレスレットは全体にマットな質感をもたらすサテン仕上げとし、「ツールウォッチ」の純粋な精神を表現。ケースが描く曲線を強調するために、ベゼルのエッジなど一部の要素のみポリッシュ仕上げを施した。
ベージュの発光塗料があしらわれたアワーマーカーは、グレイン仕上げのマットブラック ダイアルとコントラストを成すと同時に、チューダーのロゴマークのトーンに呼応。時針は丸みを帯び、秒針は角張ったいずれも矢印型の針もまた、レンジャーならではのデザインだ。
さらに、高性能マニュファクチュールキャリバーを搭載している点も同モデルの特徴と言えるだろう。
過酷な冒険に挑む精神を体現した最新ウォッチは、大人の男性にとって頼れるパートナーとなってくれるに違いない。チューダー 公式Webサイト:https://www.tudorwatch.com/ja
(IKKI)
※ 価格は全て税込