専門家のお墨付きを受けた名品だけを出品。
7月6日(水)、絵画や装飾美術品などのアート作品を扱うオークションサイト「Connoisseur’s Art Auction(コネサーズ・アート・オークション)」がリリースされた。
世界のアート作品が集う「Connoisseur’s Art Auction」
同オークションは、厳選された世界各国のアート作品が出品される美術品専門のネットオークションだ。
アートアセットディーラーズ協会(JAAD)の会員でもある美術品の専門家「Connoisseur(コネサー)」が作品を厳選し出品、解説、販売するスタイルを採用しており、購入希望者は安心して「一生もののアート作品」を手にできる。
第一回目のオークションを開催中
7月27日(水)までの期間中、記念すべき第一回目のオークションが開催されている。本記事でも、オークションに出品されている名品の一部をピックアップしてご紹介したい。
ガラード社のカトラリーセット マホガニーケース入り
ロイヤル・クラウン・ジュエラーとして女王陛下の王冠などを製造していた王室御用達メーカー、ガラード社のアイテム。
スターリングシルバーとは、英国のホールマーク制度で認定された純度92.5%の銀製の製品のことを指す。
こちらのキャンティーン(*1)には、シェルモチーフが特徴的な、英国で最もスタンダードなキングズ・パターンを採用。ディナー、ランチ、食事全般とフィッシュなども網羅した、完璧なカトラリーセットだ。
世界に2つしかないライオンのブロンズ像
1987年に製作された、世界に2つしかない大型彫像のブロンズ像。1体はアメリカの博物館、インターナショナル・ワイルドライフ・ミュージアムの入り口に展示されている。
ライオンは勇気・力(権力)・王権の象徴でもあり、それに相応しい威厳と貫禄に満ちあふれている。同品は勇壮なタテガミ、力強く澄んだ瞳、今にも動き出しそうな筋肉の動きなどを、彫像として繊細に表現した。
マルク・シャガールの版画
妻であるベラへの献身的な愛で知られたマルク・シャガールは、愛や結婚をテーマとした多くの作品を制作した。
1920年代にエッチングの制作を行うが、1940年代の後半にはパリの版元ムルローと共同制作をするようになり、ここでリトグラフという技法に出会う。マルク・シャガールの技と繊細さが光る版画は、一見の価値あり。
実用品としても使用可能なペルシャ絨毯
1930年代にカシャーン(*2)で制作された、ピクチャーデザインと呼ばれる絵画調のデザインを採用した絨毯。
様々な動物たちがコミカルに描かれた愉快な作品で、制作から90年程経過しているため、染料はほぼ完全に定着し、パイルの密度も相当に詰まっている。
アンティークになるまであと少しの時間となっており、この先の経過による変化は、余程ひどい使い方をしなければ良い状態を保てるとのこと。美術品でありながら、まだまだ、敷き物としての機能を失っていない実用品でもある。
貴重な名品の数々の中から、自身の心を揺さぶる逸品を見つけてみては。
第一回 Connoisseurs’ Art Auction
オークション開催期間:7月6日(水)~27日(水)
出品手数料:10%(税別)
落札手数料:15%(税別)
オークションサイト:https://connoisseurs-art-auction.studio.site/
(IKKI)
*1 箱入りのカトラリーセット
*2 イランの中央部にあるペルシャ絨毯の産地