天下の名刀、鎧・兜の名品、多彩な武具の精華をトータル400余点の迫真のビジュアルで集成。
武器武具に託された知られざる美の系譜をたどり、サムライアートを日本美術の一つの本流としてとらえ直す豪華美術書『名刀甲冑武具大鑑』が誕生。NHK出版より2022年11月の発売を予定しており(初版限定特典付き)、現在、全国の書店で予約を受付中だ。
名刀、甲冑、武具を網羅した永久保存版の一冊
日本を約700年間支えた「サムライ」の表道具の華が、同書のなかで初めて一堂に会する。100口を越える国宝の刀剣、国宝の甲冑全19領を収載予定。さらに刀剣、甲冑、馬具や陣羽織等を含む多彩な戦具を「サムライアート」として掲載する。
また、傑作・名品に加え、本邦初公開の逸品も紹介。原寸写真や拡大図で、技術の粋、美のこころに迫る。明治維新後に海を渡った日本の名刀や武具の数々、メトロポリタン美術館やボストン美術館等の知られざる名品も収載した、永久保存版となる一冊だ。
著者は刀剣の専門家・小川盛弘氏
著者は、メトロポリタン美術館名誉特別顧問、ボストン美術館名誉部長などの肩書を持つ小川盛弘氏。
小川氏は今回の刊行にあたり、次のようにコメント。
「刀剣や甲冑をはじめとするサムライアートは、実用性と同時に独自の美意識に基づき発展した、世界でも類い希な美術工芸品であり、極めて多くの国宝・名物が含まれます。現在、国宝指定を受けている工芸品254点のうち、刀剣は122口、甲冑は19領もの多数を数えます。
本書は、侍の精神文化の形成に大きなインパクトを与えてきたこうしたサムライアートを、総合的に大観する初めての企画です。国内外の各所蔵機関、各所蔵家の方々の格別なるご協力とご助力を得て、内容を高めることが可能となりました。
(中略)
本書は、侍にとって最も大事であった表道具の変遷について、絵画資料なども交えながら、日本の歴史のなかで侍階級がどのように発生し、発展していったのかを通観する流れのなかでとらえ直していく、初のこころみです。
名物や国宝指定の名品のほとんどを所載する、質量共に卓抜した本書によって、皆さまに、中・近世のロマンにあふれた侍の美を堪能していただければ幸いです」
700年もの時を支えた「サムライ」の魂とも言える武具を、書内でその目にしたい。
名刀甲冑武具大鑑
発売日:2022年11月予定
発行:NHK出版
定価:66,000円(税込)
(IKKI)