知らない世界を覗き見る面白さって、絶対にある。
Twitterフォロワー15万人超え、異色の元自衛官・ぱやぱやくんが描く、愛とユーモアにあふれた自衛隊ライフ『陸上自衛隊ますらお日記』が、2月24日(木)に刊行。
愛とユーモアにあふれた自衛隊ライフ
「陸上自衛隊」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるだろうか?
戦車に乗っている姿、災害派遣で活躍している姿、厳しい訓練をしている姿など。もちろんそれも陸上自衛隊の真実だが、自衛隊員のオフの姿は一般人は知りようがない。
防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊に幹部自衛官として勤務をしていたが、退職後にのら犬になった男・ぱやぱやくん。文章を書く事が好きな、自称「意識低い系」の彼は、自衛隊員の知られざる姿を、ブログやSNSで独特のユーモアのある文体で表現。
今や、Twitterのフォロワー数が15万人超えの人気を誇っている。そんなぱやぱやくんが描く、愛とユーモアにあふれた自衛隊ライフが書籍になった。
自衛隊員が見せるオフの意外な表情
『陸上自衛隊ますらお日記』では、今まで知ることのできなかった自衛隊員のオフの姿を、ぱやぱやくんの文章と、原田みどり氏のイラストでユーモラスに見せる。
例えば、「恐ろしい鬼教官が、居酒屋で娘に『パパでちゅよ』と電話していた」とか、「教育期間中の自衛官は日常生活の時間が限られるので、大浴場に一斉に隊員がなだれ込み“マッチョの通勤ラッシュ”になる」とか。
また、「入隊して最初に学ぶのは『針仕事』。アイロンがけや靴磨きも全力で行う」「マイ小銃には『ジョニー』『太郎』などあだ名をつけて愛でる」など意外な話や「『早ければ早いほどいい』という文化があるので、日常生活の速度が倍速。速すぎてデートのときに恋人を振り切ってしまう」という恋愛エピソードも。
6章立ての書籍は、「ますらおのあらまし~現代日本における絶滅危惧種の人達~」「ますらおの訓練~さあ、強い戦士になってみよう~」「楽しい自衛隊ライフ~ますらおinワンダーランド~」「ますらお達の恋愛模様~苦労の絶えないセキララ恋事情~」「ますらおと家族~そして次世代へ引き継がれるますらおイズム~」「アメリカのタフガイ~米軍から学んだこと~」という構成だ。
一見、面白いだけに見えるが、ぱやぱやくんの陸上自衛隊への愛情の深さと、自衛隊が抱える使命感の強さも感じられて、興味深い一冊となっている。
知らない世界を覗き見る楽しさを知っている、または知りたい人にはおすすめだ。
陸上自衛隊ますらお日記
定価:1,430円(税込)
判型:四六判
ページ数:192ページ
発行:KADOKAWA
書誌詳細ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322107001191/
ぱやぱやくんTwitter:@paya_paya_kun
(冨田格)