高鮮度!ノルウェー産・空飛ぶ生鯖「サバヌーヴォー」JAL便で日本初上陸

現在、我々が食べているサバの半数以上はノルウェー産だという。通常は現地で冷凍され、船便等で輸送するが、今回、空輸便で生のサバが日本に初上陸する。

世界各国から農産物、水産物、ワインなどを輸入するJALUXとノルウェー水産物審議会は、旬のノルウェー産新物サバを「サバヌーヴォー(Saba Nouveau)」として、高鮮度の状態で北欧からJAL直行便にて空輸を開始。

冷凍されていない「生」のノルウェー産サバの輸入は、日本初(※)の取り組みとなり、この時期しか味わえない、脂の乗りはもちろんのこと、肉厚でふわっとした今までにない食感が楽しめる。

※財務省貿易統計 1989年~2020年実績調べ

■空飛ぶ生サバ「サバヌーヴォー」

日本でも広く知られている「ボジョレー・ヌーヴォー」にかけて、旬のノルウェー産新物サバを「サバヌーヴォー」と名付けた。20年以上にわたり現地でサバの買い付けを行ってきたJALUXの担当者が、栄養価の高いものの中でもさらに脂肪率約30%、重量500g以上のものを目利きする。

ノルウェーでは、サステナビリティの観点から、サバの脂肪分が霜降り状に乗り栄養価が高くなる9月下旬から11月上旬に期間を限定して、漁を行なっている。

その旬のサバを水揚げ直後から0℃前後の状態を保ち、保冷梱包から輸送、通関に至るまで、ノルウェー現地と日本の各社が連携することによって、鮮度の高さを保って「生」のままの輸送が実現した。

■サバは海の栄養のブースター

サバの脂肪は健康全般に役立ち、注目される食品のひとつだ。ノルウェー産のサバには、オメガ-3脂肪酸、ビタミンDやタンパク質、セレンが含まれている。

さらに、100gあたり18.6gを含む高タンパク源で、高レベルの必須脂肪酸を含み、運動後の体力を助けたり美しい肌を維持する働きがある。

■「サバヌーヴォー」を楽しめる機会

「サバヌーヴォー」はJAL国内線ファーストクラスの機内食で提供するほか、首都圏のスーパーマーケットなどで販売。基本的には加熱用で、生食には専門家による調理が必要だ。

羽田発着便のJAL国内線 ファーストクラス機内食としては、9月21日~30日、10月21日~31日の朝食で提供予定。

鮮魚(切り身)は食品専門スーパーマーケット「ロピア」首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)全店舗、「クイーンズ伊勢丹」都内複数店舗(白金高輪店、品川店からスタート)にて、9月28日(火)以降販売予定。

※水揚げの状況により変更する可能性がある。

また、加工品としてはサバヌーヴォーを使った焼鯖寿司(予定)を、日本航空公式通販サイト「JALショッピング」等での販売に向け商品企画中。

■食卓をもっと豊かに

JALは、ノルウェー産生サーモンをはじめ、世界各地の鮮魚を国際線で輸送してきた。航空輸送ならではのスピードと、JALならではのきめ細やかな取り扱いのノウハウが今回の輸送を実現した。

今後も秋の新しい味覚として、ノルウェーからの「サバヌーヴォー」を毎年届ける。日本の食卓を豊かにするとともに、ノルウェーの海のサステナビリティに貢献することにもなるだろう。

(hachi)