ウィズコロナという時代だから、店舗のあり方を改めて考えさせられる。そんな中、錫の「曲がる器」で知られる鋳物メーカー「能作」は、無人の次世代型店舗に挑戦中だ。
JR富山駅前のショッピングセンター マリエとやま1階に位置する、能作の直営店がリニューアル。五感で楽しむことをテーマにした無人の次世代型店舗として、2月5日(金)に「能作 GALLERY」がオープンした。
■まるでギャラリーに足を踏み入れたようなアート空間
同ギャラリーは、能作とマリエとやまを運営する富山ターミナルビルにより、コロナ禍においての新しい店舗運営にチャレンジする運びとなり誕生した。
店舗名を「能作 GALLERY」へ変更し、見て、聴いて、触って楽しめる、五感で楽しむことをテーマにした無人の次世代型店舗だ。
実際に能作製品の製造に使われる鋳型や砂を使用したインスタレーションアートや、ずらっと並ぶ風鈴は圧巻。
客層が比較的若いマリエとやまに合わせ、気軽に撮影しながら伝統的工芸品に触れられる空間を目指した。
■五感で作品を楽しんで
能作の本社同様、「もの」を作るだけではなく、その背景にある「こと」「こころ」について知る、五感で楽しめる同ギャラリー。2019年にグッドデザイン賞を受賞した能作本社・工場の内部の様子や職人の姿を、パネルや映像でゆっくりと見ることが可能となっている。
さらに、風鈴の音色を聴いたり、錫の質感を実際に触って叩いて感じたり、オンラインでは味わえない製品の良さに触れることができる。
■気に入った製品はオンラインで購入
スタッフが常駐していない無人店舗のため、製品紹介コーナーの錫や真鍮の製品にはQRコードが添えられており、スマホやタブレットで読み取ることで能作公式オンラインショップへ遷移し、そのままオンライン上で購入することができる。
また、同ギャラリーから徒歩5分程度の富山駅直結 きときと市場とやマルシェ内「ふるまいや」でも能作製品を取り扱っている。
■今後は有人の販売イベントも予定
今後は、月に1,2回実施の「マリエポイント5倍デー」の日限定で、有人での販売イベントも開催する。能作製品をその場で購入できる他、新商品の紹介や、錫を使った製作体験も行っていく予定。
そして、その日限りの能作オリジナルのガチャガチャもおすすめ。本社にも置いてあるこのガチャガチャは、子どもだけではなく大人にも人気だ。
一部デジタル化しながらも、伝統産業の製造背景や職人のこころを伝える同ギャラリー。感染対策をしっかりした上で、伝統工芸に触れてみてはいかがだろう。
能作URL:https://www.nousaku.co.jp/
(hachi)