渓流沿いの温泉街が鞠灯篭の灯りでライトアップ、黒川温泉「湯あかり」開催

「入湯手形」での露天風呂巡りが楽しい黒川温泉。

黒川温泉では、12月19日~2021年5月30日の期間、日暮れから22時まで孟宗竹の間伐材で作成した鞠型灯篭を飾る「湯あかり」を開催する。

■阿蘇地方の奥深い山間地に位置する「黒川温泉」

雄大なパノラマが広がる阿蘇地域は、世界ジオパークや世界農業遺産に認定され、豊かな自然環境だけではなく、歴史に育まれた伝統や文化が今も息づく地域。そんな阿蘇地方の奥深い山間地に黒川温泉は位置する。

この地では自然環境と調和した景観づくりと露天風呂を巡る“入湯手形”で、ここにしかない世界観を作り上げてきた。現在は年間約100万人が訪れており、温泉めぐりや自然景観を楽しんでいる。

1986年から推進してきた温泉地の景観づくりが評価され、2009年版のミシュランガイド・ジャポンでは2つ星の評価を獲得。そのほかグッドデザイン賞特別賞、第1回アジア都市景観賞など数多くの賞を受賞している。

■鞠型灯篭を飾る「湯あかり」

黒川温泉では、褐毛和種、原木椎茸などの地域食材や、ブランド杉である“小国杉”など、地域にある豊かな自然資源を旅館事業や温泉地域づくりに活かした取り組みを行っている。

地域資源を活用した取り組みの1つとして、2012年の冬から始まった「湯あかり」では、竹の球体”鞠灯篭”約500個と、高さ2mの“竹筒灯篭”を温泉街の自然景観に溶け込むように取付け、日暮れから22時までライトアップする。

冬の静寂のなか、旅館の露天風呂で体をしっかりと温めた後は浴衣に羽織をまとい温泉街へ。街を歩くと丸く柔らかな鞠灯篭の明かりが温泉街一面に拡がっている。

■新型コロナウィルス感染症対策

今回は新型コロナウィルス感染症対策の観点から、できるだけ一箇所での密集を避け温泉街の周遊を楽しめるよう、例年よりも灯篭の設置場所を増加。例年、温泉街の川端通りに沿って約300mのライトアップだったところを、今年は新たに“黒川温泉明神様”と“平野台展望所”にも明かりを増設し、自由に回遊できる設計にした。

これに伴い、「湯あかり周遊マップ」の準備や新型コロナ感染症対策看板の設置など万全の体制を整えている。

しんしんと冷える寒い冬、阿蘇の奥地で里山ならではのゆったりと流れる時間を楽しんでみては。

黒川温泉 湯あかり

日程:2020年12月19日(土)~2021年5月30日(日)
時間:日暮れ(17時半頃)から22時まで
公式サイトURL:https://www.kurokawaonsen.or.jp/

(MOCA.O)