日本を代表する磁器である、伊万里鍋島焼を採用した腕時計が登場。「日本の水紀行」をデザインテーマにした、美しい一本だ。
セイコーウオッチは、高級ウオッチブランド「クレドール」の、都会的でエレガントな人気シリーズ「Linealx(リネアルクス)」より、「日本の水紀行」をデザインテーマに伊万里鍋島焼のダイヤルを採用した限定モデルを発売。限定数量は10本。
■「日本の水紀行」
日本の川は独特であり、その風景は源流から河口まで様々な表情に変化する。
本作は、豊かな表情を持つ「日本の水紀行」のうち、美しく広がった滝「水暖簾」に着目した模様を、クレドールが持つ芸術性のもと、熟練の匠による高度な技で表現した。
■世界を魅了する伊万里鍋島焼
日本の代表的な磁器である伊万里鍋島焼の名門「畑萬陶苑」とのコラボレーションによるダイヤルを採用した新製品。
17世紀、ヨーロッパの王侯貴族たちを魅了し、「金」に匹敵するほどの高値で取引されたことから「白き黄金」と呼ばれた伊万里焼。江戸時代に肥前佐賀藩鍋島侯の御用窯として、将軍家や諸大名に向けた献上品を門外不出の高度な技術によって製造していた歴史をもつ。畑萬陶苑は、その歴史と技術を背景に、伝統技術の担い手として昭和元年に創業した窯元だ。
■優美な伊万里鍋島焼ダイヤルに施された「水暖簾」のデザイン
ダイヤルを生み出す過程では、熟練の技による手の込んだ技法を盛り込んでいる。初めに、暖簾のように広がった滝の流れを表現するため、鍋島焼の伝統的手法「墨はじき」を用いて、ダイヤルの生地にグラデーションのかかった精緻なストライプ模様を描きだす。そこに透明な釉薬を重ね焼成を施した後、11か所の略字を立体的に描く。
さらに滝の水煙を表現する、金、プラチナ、パールホワイト、光彩の4色を順に上絵付し、それぞれの色に合った温度で焼きつける。そのため、ダイヤルが完成するまでには10回以上の焼成を繰り返す。
裏ぶたには、畑萬陶苑が手がけた証として屋号を刻印。
■KYOTO Leather®のアリゲーターストラップを採用
時計での初の試みとして、京都レザーが「墨流し染め」から着想を得て、銀色の粉末顔料を革の表面に定着させたミシシッピアリゲーターをストラップに採用。ダイヤルのデザインと響きあい、滝の風情を表現する世界観を強く印象付ける。
腕元で存在感を放つ京都レザーのストラップに加え、付け替え用にシックな濃紺のストラップが付属した特別仕様。
■高級機械式時計にふさわしい極薄ムーブメント
プラチナ製のケースには、雫石高級時計工房製の極薄手巻きムーブメント「キャリバー6890」がおさめられている。熟練した時計師でも一日にわずか1個から2個しか組み立てられない、少量生産のムーブメントだ。
■「クレドール」リネアルクス 伊万里鍋島焼ダイヤル限定モデル
希望小売価格 :税抜 4,500,000 円
ケースサイズ:外径38.0mm(りゅうず・突起部含まず)、厚さ7.8mm
販売数量:10 本
国内取扱店:クレドールショップ
発売予定日:2020年7月10日(金)
磁器を使った、希少なタイムピースだ。
(田原昌)