海外のデザインブランド「Tuvie」から、腕を使わず患部を支える事が出来る松葉杖「Sit&Stand」のコンセプトが発表された。
足を怪我した事がある方はご存知だろうが、通常の松葉杖は上半身を支えとする為に、片手や両手が塞がってしまい、腕が自由に使えずにストレスになってしまうケースが多くある。
この「Sit&Stand」はそういったケースを改善する為に開発された”未来の松葉杖”なのである。
詳しい仕組みを説明すると、クッションと上部のバンドがある部分を太ももに巻き、ひざを曲げて、くるぶしとかかとの部分に下部のバンドを巻く。
こうする事により患部に掛かる負荷を分散しけながら、両手を自由に使うことが出来るような仕組みとなっている。
また太もものパッド部分は人間工学に基づいた作りになっており、血の巡りの妨げになる事もなく、さらに通気性がよく柔軟性に富んだクッションを使用することで、蒸れを防ぎ、座骨に圧力が集中しないような作りになっている。
ちなみにパッドの色や座面の広さは使用する人によって細かく設定できるようになる予定だ。
「Sit&Stand」は現在「Tuvie」のBehzad Rashidizadeh氏を中心に試作品の研究が繰り返されており、初めて使う人が上手く歩けるような製品するには更なる改良が必要かもしれないが、実用化される日が来れば全く新しい視点の医療器具として多くの人の注目を集め、「Sit&Stand」が足の怪我をしてしまった人のストレス軽減に大きく貢献できる日が近い将来に訪れるのかもしれない。
(Lion-Maniacs)