新世代ジャガーのプレミアム・サルーンとして先陣を切ったXFに、特別仕様の限定車『XF 2.0ブラックエディション』が誕生した。限定数は50台。ベースグレードは2.0ラグジュアリーで、内外装にブラックをあしらいコントラストを効かせた精悍なたたずまいがウリだ。ボディカラーはポラリスホワイトとブラックアメジストの二つを設定する。
2.0ラグジュアリーはXFシリーズのエントリーグレードと思われがちだが実力は十分。搭載されるパワーユニットは240psを発生する2リッターの直4ターボエンジンと8速AT。ダウンサイジングを実践したこの組み合わせは、まだデビュー2年目だ。
『XF 2.0ブラックエディション』の主な内容は、外観上ではグロスブラックで仕立てられたフロントグリル、ウィンドウサラウンド、トランクリッドフィニッシャーが特徴。それに合わせた20インチホイールもこれまたグロスブラック仕上げ。室内はピアノブラックのウッドパネル、リバースパーキングコントロール+リアカメラコントロールやスマートキーシステムといった操作系、フロアマットまでブラックで統一されている。
XFの洗練されたデザインはレトロ・フューチャーなミッド・センチュリー・モダンを彷彿させる。エリザベスタワーに鎮座するビッグベンを後ろにテムズ川を渡りシティ地区へ。そんなシーンがよく似合う。もしXFが古く見えるとしたら、それは最新のXFが登場した時なのかもしれない。
価格はポラリスホワイトが646万3000円(8%の消費税含む)。ブラックアメジストは25万8000円高となる。