最近のインテリアでは1950年代~60年代のスタイルが人気を呼んでいる。それに伴って50年代の伝説とも謳われたインテリアが再沸騰している。
1950年代の「ミッドセンチュリー」を象徴する家具の一つに、イームズのシェルチェアがある。世界初の大量生産可能なプラスチック製チェアとして1950年に誕生した。発売当初はファイバーグラス製だったが、製造工程での有害物質発生に伴い1989年に製造が中止された。2000年にはポリプロピレン製のものが発売されたにもかかわらず、ファイバーグラスの人気は衰えず、ヴィンテージショップでわざわざ買い求める人も少なくなかった。
2014年4月3日から、大人気のファイバーグラス製のシェルチェアが再登場する。新しい技術や素材の探求を重ねていくというイームズの理念を継承し、環境にも気を遣った形で造られている。使用されているファイバーグラスは生産過程で揮発性有機化合物(VOC)などの有害物質を出さない上、リサイクルが出来るようだ。
カラーは「パーチメント」「ウルトラマリンブルー」「レッドオレンジ」「レモンイエロー」「グリーン」「ネイビーブルー」「ブラック」「シールブラウン」の8色展開で、最初の発表当初のカラーを忠実に再現している。椅子の形と足の部分も選択可能で、オリジナルの組み合わせが出来るところにも醍醐味がある。
このシェルチェアは米国の家具メーカー:ハーマンミラー社の直営店「ハーマンミラーストア」をはじめ、全国の正規販売店で販売される。