抽象画家・山瀬まゆみ氏の個展「Whatʼs beyond blue? 青の先には何が?」が、4月12日(土)から5月2日(金)まで、銀座 蔦屋書店にて開催される。
“目に見えないけれど、そこに確かに存在するもの”をテーマに、色彩とフォルムで感情を表現し続けてきた山瀬氏。本展では、描き下ろしの新作2点を含むペインティング作品を展示する。

《not so complicated_3》,410×273×mm,Oil and Oil pastel on Canvas,2025
“見えない存在”を色彩とフォルムで描く
山瀬まゆみ氏は、抽象的なペインティングやソフトスカルプチャーを通じて、内面の感情や細胞の動きと向き合ってきた作家だ。鮮やかな色と有機的なフォルムをまとった作品は、意識の深層をそっと掬い上げるように、静かに見る者へ語りかけてくる。

《hermit crab》,1167×910×mm,Acrylic and Oil pastel on Canvas,2023
本展では、描き下ろしの新作2点に加え、沖縄・宮古島でのフィールドワークに着想を得た個展「色と内と外」(2023年)や、曖昧な境界に焦点を当てた二人展「あわい/AWA I」(2025年)で発表された作品を展示。山瀬氏の視点が、どのように揺らぎ、広がってきたのかを辿る機会となるだろう。
「その水平線の、その先を目指すような感覚」
「漠然と広がる大きな海を前に立ち、その先にあるであろう水平線の、またその先を目指すような感覚に似ていて……その何かしらの存在を追いかけて描いているような感覚がいつもあります」
本展のタイトル「Whatʼs beyond blue?」に込められた想いを、山瀬氏はこう語る。内か外か、その境界すら曖昧な“見えないけれど確かにあるもの”。そんな存在を見つめ続ける彼女の眼差しが、作品に宿っている。
“青の先”に想いを馳せる、静かな対話の時間
感情の揺らぎや、言葉にならない記憶と向き合う山瀬氏の作品は、見る者それぞれの“内なる風景”をそっと照らしてくれる。日常の延長にあるアートとの出会いを、同展示で体験してみてはいかがだろうか。
山瀬まゆみ個展「Whatʼs beyond blue?⻘の先には何が?」
期間:4月12日(土)~5月2日(金)
時間:10:30~21:00(※最終日は17:00まで)
会場:銀座 蔦屋書店 アートウォール
所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
入場:無料
特集ページ:https://store.tsite.jp/ginza/event/art/46420-0948160326.html
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001060.000058854.html
(山之内渉)