福島県北塩原村にある「諸橋近代美術館」は、4月12日(土)から6月29日(日)の期間、アートを通して“ととのう”を提案する展覧会「ととのう展 ~ヘルスケアにつながる美術館~」を開催する。
美術館でのヘルスケアの可能性についての科学的検証、サウナ体験やマインドフルネスにヒントを得た鑑賞法の紹介、『マンガ サ道』の原画展示なども行う。
ココロとカラダがととのう美術館イベントを開催
同展はストレス社会における美術館の新しい活用方法として、近年の流行語“ととのう”をキーワードに展覧会を開催。アート作品鑑賞後の健康状態の変化における科学的検証や、サウナ体験やマインドフルネスにヒントを得た鑑賞法などを通して「ココロとカラダがととのう美術館」を提案する。
展覧会はIntroductionとして「ととのう」ための鑑賞前の脳と体のエクササイズの紹介からはじまり、「第1章 博物館浴で『ととのう』」、第2章「画家の感じた印象に『ととのう』」、第3章「天国で『ととのう』」、『マンガ サ道』特別展示といったテーマで展示を構成する。

上右:タナカカツキ《サウ画「ととのったーっ」》 ©タナカカツキ 2022
「博物館浴」による科学的な実験結果を紹介
同展では九州産業大学・緒方泉先生が進める、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する活動「博物館浴」に着目。この研究での科学的な実証実験の方法やその結果を紹介するとともに、緒方先生による講演会「博物館研究の最前線」を5月18日(日)に開催する。
タナカカツキ氏『マンガ サ道』の原画を展示
そして、流行語“ととのう”を生み出したタナカカツキ氏の『マンガ サ道』の原画を展示するほか、同展のために描き下ろした美術館オリジナル漫画も紹介する。ミュージアムショップでは諸橋近代美術館(略称:モロビ)をイメージした「モロビでととのったーっ!」Tシャツや缶バッジも販売する。
また、『MUSIC FOR SAUNA』シリーズやドラマ『サ道』の作曲を手がけた作曲家・とくさしけんご氏が同展のために制作したオリジナルBGMも紹介する。

©タナカカツキ 2022
美術館でサウナ体験「モロビでサウナフェス」開催
さらに、同展に先駆けて4月12日(土)・13日(日)に「モロビでサウナフェス」を開催する。同館の庭園に各日8〜10のサウナが集結し、ととのった後の活性化した五感で美術作品に触れる、新しいアートの楽しみ方を提案する。
さまざまな展示会関連イベントも同時開催
期間中は、4月19日(土)に佐藤悠氏と行く郡山発着「美術館×サウナツアー」、6月1日(日)にヘルスケアをテーマにした「おきにいりマルシェ」、6月7日(土)に【Zoom講演会】三浦先生「戸外制作とツーリズム」、6月22日(日)に森永先生講演会&医療従事者向け鑑賞研修会といったイベントやコンテンツも展開。
この機会に、新たな取り組みを直に体験できるイベントへ参加してみてはいかがだろう。
ととのう展 ~ヘルスケアにつながる美術館~
会期:4月12日(土)~6月29日(日)
会場:諸橋近代美術館
所在地:福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093番23
営業時間:9:30〜17:00(最終入館は16:30まで)
観覧料:一般 1,300円(税込)
詳細ページ:https://dali.jp/exhibition
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000046333.html
(hachi)