横浜みなとみらいホールは、同ホールが取り組む独自の事業「プロデューサー in レジデンス」の第3代プロデューサーに、気鋭のヴァイオリニスト・石田泰尚氏を迎えた。
これは、レジデンス・プロデューサーとなる演奏家と、横浜みなとみらいホールが企画制作から連携することで、企画性の高い事業の提供を目指すものだ。
石田氏の就任で地域の文化拠点としての役割を目指す
全国区で絶大な人気を誇り、演奏家からの信頼も厚い石田泰尚氏。同氏は、2001年に神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスターに就任し、現在、首席ソロ・コンサートマスターを務める。
2014年には、弦楽アンサンブル・石田組の旗揚げ公演を横浜みなとみらいホールで行うなど、横浜の地域性、そして同ホールの響きや特徴を最も理解するアーティストと言っても過言ではない。
こうした背景から同ホールでは、石田氏とともに地域に根ざした創造性豊かな事業を制作し、地域の文化拠点としての役割を推進していきたいとする。
石田泰尚氏より就任にあたってのコメント
今回のレジデンス・プロデューサー就任に当たり、石田泰尚氏は以下のようにコメントする。
「横浜みなとみらいホールの開館が1998年、僕が神奈川フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したのが2001年ですので、ほぼホールの歴史とともに歩んできました。神奈川フィルのコンサート以外にも石田組の旗揚げ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、ピアノ・トリオ全曲演奏会、コロナ禍のバーチャルコンサートなどチャレンジングな場を与えてくれたホール関係者の方々には感謝しかありません。
まず取り組みたいのは若い人たちの育成です。それもプロの演奏家を目指すような人たちではなく中学・高校の弦楽合奏部、オーケストラ部を対象にしたクリニックを実施し、音楽の楽しさを知ってもらいたいと思います。指揮者・メンバー・プログラムなど全て自分で選んだオーケストラコンサートを開催できればと思います」
横浜みなとみらいホールは、音響はもとよりロケーションも最高で、アフターコンサートも楽しめる場所がたくさんある。新たにレジデンス・プロデューサーに就任した石田氏のもと、地域の文化拠点としてどのような役割を果たしていくのかが楽しみでならない。
横浜みなとみらいホール
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-6
公式サイト:https://yokohama-minatomiraihall.jp
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001147.000014302.html
(高野晃彰)