飲み物や酒の体験価値を拡張するグラスを研究・開発する「GLASSBACCA(グラスバッカ)」。
同社は、日本酒評価会で異なったグラスの使用により、その評価の基準が曖昧になることを懸念。日本唯一の公的な酒の研究機関・酒類総合研究所との共同研究により開発した、日本酒テイスティングのガイドとなる「SAKE TASTING GLASS」の予約販売を、4月16日(火)より開始した。
日本酒の基準をつくるSAKE TASTING GLASS
「SAKE TASTING GLASS」の開発ポイントは、ずばり、日本酒テイスティングにおける「利きやすさ」だ。
先ずは、香りを確実にとれるフォルムとサイズ。グラスのフォルムに膨らみを持たせることにより、香りの要素、味わいのボディ感をしっかり引き出す。また、ヘッドスペースをとることで、揮発性分がとりやすくなり、細かな香りの要素を繊細に感じとることができる。
続いては、口に含む量をコントロールできる飲み口。グラスの口元を少し広げることによって、テイスティングする際に口の中に入ってくる酒の量をコントロールしやすい設計となっている。
サイズの大きいグラスは、どうしても口に運ぶスピードのコントロールが難しく、毎回口の中に入ってくる酒の量が変わってしまう。グラスの口元の広がりにより、舌の手前に酒を落とし、舌全体で細かな味わいの要素をしっかり感じとることができる。
そして、スワリングに最適な脚つき。これまでの日本酒グラスのイメージとは一線を画し、スワリングに適した高さにするため、グラスに脚がつく。スワリングをスムーズにすることで、ガラスの壁面に早く酒がつき、香りの成分をより早く感じ取れるようになった。
グラスに施された、こうした工夫は、日本酒テイスティングのガイドになるべく、専門家たちの意見を集約した仕様だ。
SAKE TASTING GLASSで日本酒の評価が定まる
世界中で日本酒が正しく理解、評価されていない部分があると感じた「GLASSBACCA」。同社は、日本酒が世界酒になるにあたって、評価に一定の安定性を持たせる容器が必要だと考えたという。
容器すなわちグラスが変われば、同じ酒でも当然評価が変わるため、容器の基準を設け、評価の信頼性をより高めることで、伝え手と飲み手をさらに増やしていく役割の一つを果たすグラスを開発した。
こうして完成した「SAKE TASTING GLASS」は、日本酒品評会・酒蔵でのテイスティング・販売店や飲食店での日本酒イベントの他、日本酒好きの人が自宅で酒を味わう際など、幅広いシーンで使用が可能だ。
日本酒の基準をつくり、評価の統一感・納得感を生むことで日本酒の世界進出を後押しするという「SAKE TASTING GLASS」。繊細な日本酒を楽しむためのグラスとして活用したい。
SAKE TASTING GLASS
直径:60mm
高さ:140mm
容量:150cc ※満水時
予約販売開始日: 販売中 ※商品の届け予定は8月頃
販売料金:9,900円(税込)※6個セット
販売公式サイト:https://glassbacca.com/tastingglass/shop/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000066314.html
(高野晃彰)