「NO NAME DISTILLERY(ノーネーム ディスティラリー)」より、地域のフードロスにつながる果物や野菜をボタニカルにした国産のクラフトジンブランド「YORI(ヨリ)」が発売された。
7月10日(月)より、 「KAMIKAWA@北海道」「FUJI@静岡県」の2商品を販売開始する。
地域素材を活用した社会課題解決型サステナブルジン
蒸留所を持たない「NO NAME DISTILLERY」は、日本中の地域素材を活用した社会課題解決型サステナブルジンを開発するプロジェクトチームとして立ち上げられた。
そんな同チームがローンチした「YORI」は、「地域のおいしさに、新しい息吹を。」をコンセプトにして生まれた、国産サステナブルジンブランドだ。同チームの製品は、ブランドが定めるサステナブルジンのブランドルールに則り、レシピ開発〜蒸留される。
なお、蒸留は静岡県沼津市の「沼津蒸留所」と協力し実施する。
素材を生まれ変わらせるジン
同ブランドのルールは、国内の1地域に焦点を当ててコンセプトを立て、利活用されていない素材を必ず生まれ変わらせることだ。
そして、素材は購入、もしくは委託して地域経済循環を作り、単発ではなくなるべく持続的に製造を続ける、といったことを定めている。
国税庁のコンテストで“優秀賞”に
同チームは、全国の地域に直接出向き、役所や住民、一次生産者と話をする中で「自分のふるさとには魅力がない」と誇りや愛着を持てない人々や、「大切に育てた野菜や果物が傷だけで出荷できず捨てられてしまう」という生産者の課題を目の当たりにしてきた。
そんな時に、国税庁主催の「日本産酒類の発展・振興を考えるビジネスコンテスト」を見つけ、地域課題である“フードロス/特産品の欠如”を、“新しい酒類へのアップサイクル”で解決する仕組みを検討。「地域素材を活用した社会課題解決型サステナブルジン」として、優秀賞を獲得した。
北海道と静岡県からサステナブルジンが登場
今回発売されたのは、「KAMIKAWA@北海道」「FUJI@静岡県」の2種類。
「KAMIKAWA@北海道」では、数種類の松や酒粕、クロモジ、花椒などをボタニカルとして使用している。風味は、木の香りが立ち込めるドライジンとなっている。
一方、「FUJI@静岡県」のボタニカルは、数種類の柑橘、ほうじ茶、ヒノキ、メープルなどを使用。柑橘の甘味と酸味、ほうじ茶の苦味が混ざるジンとなっている。
ブランドに込めた想い
「YORI」の由来は、生産者の思いが“撚り”合わさって作られた素材を、新たな形でアップサイクルし、全国の地域“拠り”届けたいという想いで命名された。
今後は、持続可能なブランドを目指すために、既存地域では継続的な生産を、加えて新たに多くの地域に拡大を進めていく予定だ。
また、東京・天王洲にて7月28日(金)〜30日(日)に行われる「天王洲キャナルフェス」に初出展する。
日本各地、それぞれのボタニカルを使用したサステナブルジンの誕生が待ち遠しい。
YORI
公式ウェブサイト:https://yori-gin.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000125326.html
(田原昌)