ニューヨークのハイジュエラーであり、高級時計ブランドとしても知られる「Jacob&Co.(ジェイコブ&コー)」。アメリカンドリームの象徴とも称される同ブランドは、世界初となる4軸トゥールビヨンを搭載した「アストロノミア レボリューション4thディメンジョン」を発表した。
もはや芸術品というべきタイムピースをチェックしてほしい。
2年に1度のチャリティ・オークション
2年に1度のチャリティ・オークション「Only Watch(オンリーウォッチ)」。同オークションは、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)の研究資金を集めるための特別なイベントであり、世界有数の時計ブランドが世界に1本だけのユニークピースを提供し、開催されている。
Only Watch 2023のテーマは‟カラフル”だ。
慈善活動のために製作されたタイムピース
同ブランドが誇る「アストロノミア レボリューション 4thディメンジョン」は慈善活動のために製作された。
「ジェイコブ&コー」×「コンセプト・ウォッチ・ファクトリー」の共同製作によって生まれた「アストロノミア レボリューション4thディメンジョン」。「コンセプト・ウォッチ・ファクトリー」は「ジェイコブ&コー」のメインムーブメント・パートナーとして知られている。
世界初の4軸トゥールビヨンを搭載
「4thディメンジョン」という名前からもわかる通り、同商品は先の「アストロノミア レボリューション」のコンセプトをさらに進化させた、世界初の4軸トゥールビヨンを搭載している。
4つのムーブメント軸による驚異的な動きを説明するのは容易ではないが、最もわかりやすい回転は、ケース内で浮遊しているかのように移動するサテライトアームだ。
このサテライトアームは、第1軸目として、1分に1周するペースで回転し続ける。第2軸目は、通常のトゥールビヨンと同様に1分1回転を行う。
さらに、第3軸目と第4軸目のトゥールビヨン・ケージもそれぞれ18秒と15秒の間隔で回転し、サテライトアームと連動する。これらの軸の連携により、同商品は不可能と思われていた3軸トゥールビヨンの壁を打ち破った。
36時間のパワーリザーブを確保
また、特許出願中の次世代型のコンスタントフォース機構も搭載されており、ムーブメント内の動力を一定に保つ役割を果たしている。これにより、ムーブメント自体が1分間で回転し続けることに必要な膨大なエネルギーをコントロールし、36時間のパワーリザーブを確保した。
ローズゴールドに35個の宝石で構成
同商品のケースは直径47mmでローズゴールド製であり、メインサテライトの下にある台座(ベースダイヤル)がユニークなデザインをしている。
台座は35個の宝石で構成されており、それぞれがユニークで非標準的なカットと独自のセッティングが施されている。
通常のセッティングのようにテーブルが上に、キュレットが下に向くような配置ではない。従来の宝石のセッティングの概念に捉われず、同ブランドは逆の配置を選ぶことで、幾何学的なフィールドを作り出し、立体的かつ印象的な輝きを持つ風景を生み出した。
同ブランドのチャリティ作品として、同商品は大胆で華やか、そして他に類を見ない作品だ。「Only Watch」のタイムピースとして非常に素晴らしい一品と言える。なお、Only Watchのオークションは11月5日(日)に行われる。
同商品の発表を通じて、同ブランドはそのイノベーションと情熱を世界に示している。
ユニークピースのため、同モデルを購入することは限りなく不可能に近いが、今後、「ジェイコブ&コー」が手掛ける腕時計がさらに注目を集めることは確実だろう。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000109291.html
(角谷良平)