山形県南陽市に醸造所を持つGRAPE REPUBLIC(グレープリパブリック)社が、5月22日(月)に赤ワインの「Anfora Rosso 2021」と白ワイン「Anfora Bianco 2021」を発売した。
今回のワインは、国際品種と生食用品種のブドウを「アンフォラ」という陶器の壺で混醸した珍しいもの。山形のテロワールを斬新に表現する新たな味わいで、世界のワインファンに日本ワインの可能性を示す。
世界的トレンドの「混醸法」でワイン2種を製造
ワインをつくる際、複数のブドウを用いる場合は主に2つの方法がとられる。
1つは、それぞれを別々に発酵させたワインをブレンド(アッサンブラージュ)する方法。
たとえばフランスの銘醸地・ボルドーでは伝統的にブレンドでワインをつくる。それぞれのブドウ品種が互いの特徴を補完しあうことでワインのバランスが整うほか、ヴィンテージごとの品質変化を抑え、味わいを安定させられるのが強みだ。
もう1つが混醸法。この方法でつくられるワインとしては、赤ワイン用のブドウと白ワイン用のブドウを混ぜて醸造するロゼワインがよく知られている。また、フランス北部のローヌ地方では、赤ワイン用ブドウのシラーに、白ワイン用ブドウを加えて混醸する文化もある。
世界のワイン産地では近年、畑に複数のブドウ品種を植えて一度に収獲・醸造する混植・混醸(フィールド・ブレンド)のスタイルも増えてきている。GRAPE REPUBLICでも「混醸法」によって生まれる全体の一体感に着目し、生食用品種と国際品種を使った2種類のワインづくりに取り組んだ。
フレッシュさと渋味を兼ね備えた「Anfora Rosso 2021」
国際品種のメルローと生食用品種のスチューベンをメインで混醸したワイン。この他、生食用品種のデラウェアとナイアガラ、ネオマスカットの3種類と、国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨンを混醸したものをブレンドしている。
香りは食用ブドウ特有の甘やかさがあり、そこにラズベリーのコンポート、クローブや紅茶の香りが加わって複雑みのある印象に。味わいはジューシーでフレッシュな酸味がある半面、混醸の際に使われた陶器の壺「アンフォラ」に由来する、まろやかな渋味とドライな風味を感じることができる。
料理は、豚の角煮や鯖とシメジの南蛮漬けなどと相性抜群。フルーツの甘味やフレッシュさを活かして、淡白なうま味のある肉類や、青みのある野菜を使った料理と合わせたい。
青リンゴのように香る「Anfora Bianco 2021」
国際品種のシャルドネとデラウェアを中心に混醸したワイン。この他、生食用品種のナイアガラとロザリオ、ネオマスカットを混醸したものをブレンドしている。
口に含めばまずマスカット由来の爽やかなアロマが香り、青リンゴや若い洋梨の風味を帯びたフルーティーな味が楽しめる。やや塩味を感じるのも、同ワインならではの面白い特徴だ。
香りの爽快感を活かすため、飲む際は冷蔵庫から出したらすぐに開けるのがおすすめ。合わせる料理には、ワインのフレッシュさや青みのある香りが活かせる、海鮮や塩味が引き立つものを。
生食用品種ならではの甘やかな香りが活きるワインで、食卓を彩りたい。
GRAPE REPUBLIC公式サイト:https://shop.grape-republic.com/c/item
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000116585.html
(IKKI)
※価格は全て税込