関西の焼き鳥の名店「野乃鳥(ののとり)」が、京都の地鶏と土鍋ご飯をコンセプトにした新店舗「野乃鳥 日本橋」を11月12日(土)にオープンする。
同店が提供するのは、ジビエのような肉質を持つ京都の「地鶏 丹波黒どり」。丁寧に手捌きし、こだわり抜いた独自の技法で焼き上げる至福の焼き鳥店だ。
フランス血統の「地鶏 丹波黒どり」の焼き鳥を堪能
ビルの6階まで上がり、店に入ると、一枚板の大きなカウンターと焼き鳥を焼く姿が。ゆっくりと焼き鳥を楽しめそうな落ち着いた空間が広がる。
野乃鳥は「産地との連携」で育まれた「鳥、まるごと。」を大切に味わってほしい、という想いのもと、関西を中心に鶏料理店を展開。鶏の卸も運営する同社が選んだのが、なめらかな肉質と奥深いコクが特徴の、国内でも最高級の「地鶏 丹波黒どり」だ。
漆黒の羽毛を持つ「地鶏 丹波黒どり」の血統の起源はフランスの地鶏・ラベルルージュと同じ。生産者が世界中を探し求めてたどりついた血統で、その後、飼育方法や飼料など試行錯誤を繰り返した末に誕生した。
迷ったら代表自らが開発した「お任せコース」を
「地鶏 丹波黒どり」をアラカルトで楽しむのももちろんいいが、おすすめは代表の野網厚詞(のあみ あつし)氏自身が考え抜いて生み出した「お任せコース」(4,900円)だ。
「お任せコース」は、地鶏と旬の食材を合わせたスペシャリテで、締めに出されるのが、8時間煮込んだ鶏スープで炊いた土鍋ご飯。そのご飯を「たまごかけご飯」で楽しむこともできる。
また同コース注文時には、焼き鳥との相性を考えて選んだ計5種類のスパークリング、日本酒、ワインを提供する「ペアリングセット」(2,000円)もオーダー可能だ。
野乃鳥のタレと炭へのこだわり
タレと炭にも独自のこだわりを持つ同店。タレ作りにおいてもっとも大切なのは醤油で、“鶏本来の味を最大限に引き立てることのできる醤油”だと、野乃鳥が確信している醤油があるという。それが1753年創業、香川県東かがわ市にある「かめびし」の醤油だ。
まろやかかつ香ばしいその醤油を用いて完成したのが秘伝のタレで、30年間継ぎ足し続けている。
炭は備長炭の中でも“王様”と呼ばれる紀州備長炭を使用。その中でも、叩くと金属音のような高音が鳴り響く炭を厳選している。同社が取引している生産者の佐野さんが作る紀州備長炭は「質が違う」という。
この紀州備長炭を使うことで焼き鳥がふっくらとジューシーに焼き上がり、おいしい焼き鳥が堪能できる。
なお、ランチタイムはちょっと贅沢な「焼き鳥重」や「土鍋で炊いたたまごかけ御膳」などのメニューを用意している。ディナー、またはランチで、こだわりが詰まった焼き鳥の味を堪能してほしい。
野乃鳥 日本橋
所在地:東京都千代田区鍛冶町1-9-19 GEMS日本橋(神田)6F
営業時間:ランチ11:30~14:00、ディナー17:00~23:00(LO 22:00)
定休日:日曜日・年末年始
野乃鳥 公式サイト:https://nonotory.jp
(田原昌)