イスラエルのテルアビブに所在する「THE M&H蒸留所」から、4種のシングルモルトウイスキーが日本に上陸。
シングルモルトウイスキーのスモールバッチ商品や日本限定シングルカスクなど、10月27日(木)より、サイズ酒販から出荷開始。
イスラエル初となるウイスキー/スピリッツ蒸留所
同蒸留所は、2012年にイスラエル初*となるウイスキー/スピリッツ蒸留所。ウイスキー業界で数々の新規蒸留所を成功に導いた故ジム・スワン博士をアドバイザーに迎え、テルアビブ市に設立された。蒸留開始は2014年となる。
年間300日以上が晴天という地中海の気候がもたらす暑さと、海沿いという開放的な環境が同蒸留所のウイスキーを急速に、しかし優雅に熟成させる。また、STRやイスラエル産赤ワインといった特徴のある樽の選定や、死海での熟成の試みなど、日々新しい挑戦を続けている。
名前の「M&H」は「Milk&Honey」を意味し、旧約聖書に記載された乳と蜜の流れる肥沃な大地(約束の地)を意味する、イスラエルそのものを象徴する言葉だ。
スモールバッチ商品「APEX」シリーズ
死海のほとりで熟成
「M&H APEX DEAD SEA」は、海抜マイナス423mという、世界で最も低い場所で熟成された唯一無二のシングルモルトウィスキー。
死海のほとりに建つあるホテルの屋上に設けた熟成庫は、日中の気温が季節により最大50℃まで上昇する。その過酷さは、熟成の初年で約25%ものエンジェルシェアとなる。一方で、“死海”というワードとその激しい環境からは想像もつかないまろやかさと深い熟成感の獲得に成功した。
赤ワイン樽で熟成
「M&H APEX Peated Fortified Red Wine Cask」は、厳選したピート麦芽を蒸留した原酒を、ポートスタイルのイスラエル産酒精強化赤ワイン樽で熟成した、こだわりのシングルモルトウイスキー。M&Hのラインナップではまだ少ない、ピートが使われている。
日本市場限定シングルカスク
ファーストフィルバーボン樽熟成
「M&H SINGLE CASK ex-Bourbon」は、蒸留所の個性がつかみやすいファーストフィルバーボン樽熟成品。
熟成庫の中でも、最も気温の変化がダイナミックなエリアから選定した一樽のため、樽入れ時のアルコール度数(63.5度)を超える、66.6度というハイプルーフとなった。
得意とするSTR樽の一品
故ジム・スワン博士と言えば赤ワイン樽の「STR樽」。同博士のコンサルティングを受けた同蒸留所もSTR樽を得意とし、できあがったのが「M&H SINGLE CASK STR」だ。
こちらも気温の変化がダイナミックなエリアから選定した一樽のため、樽入れ時のアルコール度数(63.5度)を超える、68.0度というハイプルーフとなった。
日本ではまだ珍しい、イスラエルのウイスキーを試してみたい。
サイズ酒販 公式Twitter:https://twitter.com/ScytheShuhan
(田原昌)
* サイズ酒販による8月時点での調査により、イスラエル国内で初めて設立された穀物を原材料に用いたウイスキー蒸留所として
※価格は税込