コロナ時代の新たな鑑賞の形を提案する「月灯りの移動劇場」最新作『Silence』全国ツアーが決定

ダンスとアートが織りなす舞台を、新しい形式で鑑賞できる。

2021年にWithコロナ時代の新たな鑑賞形式として、「ソーシャルディスタンス円形劇場」を発表し、世界中から注目を集めている「月灯りの移動劇場」の全国ツアーが決定。最新作となる『Silence』を、10月20日(木)の愛知県名古屋市での公演を皮切りに長野県松本市、福岡県北九州市、神奈川県横浜市で順次公演する。

最新作を名古屋・松本・北九州・横浜で公演

『Silence』は、10代から70代までの舞踏家、ダンサー、マイム俳優、傀儡子が出演し、彫刻家の名和晃平氏率いるULTRA_Sandwich #18が美術を担当する。

注目のダンス作品『Silence』

農業革命時、身体は生産材として重要な役割を担ってきた。しかし、時代の変化とともに、工業化と情報化が進み、身体を拡張する時代『脱身体/ポスト身体』へと急速に変化してきている現代。

同作では、失われゆく身体への価値を再提示するため、日本全国の農耕祭祀、考古学、民俗信仰などをリサーチし、日本文化の水脈を掘り下げていくことで、「様式化される以前の身体性」をテーマに創作される注目のダンス作品だ。

オリジナルの移動劇場を製作する「月灯りの移動劇場」

パリを拠点に活動してきた浅井信好氏と奥野衆英氏が2015年に名古屋で創設したダンスカンパニー。「モノづくり+舞台芸術」をテーマに地域の職人や大学と連携し、オリジナルの移動劇場を数多く製作。

2020年に製作・発表したソーシャルディスタンス円形劇場「Peeping Garden」はコロナ禍における新たな鑑賞形式として注目を集め、世界35ヵ国以上のメディアで取り上げられた。

演出・振付を担当する浅井信好氏

1983年生まれ。SMAP、サカナクションなどのMVやLEXUS、NIKE 、Levis 、Yohji Yamamoto、beautiful peopleなどCM振付を担当。2005年〜2011年山海塾に所属。ダンサーとして数多くの振付家作品に参加。2015年に「月灯りの移動劇場」を主宰。名古屋芸術大学舞台芸術領域専任講師。

美術を担当するチーム「ULTRA_Sandwich #18」

Sandwichは、彫刻家の名和晃平氏が2009年に創設した現代美術・建築のスタジオ。アーティストのビジョンを具現化し、京都から世界へ発信している。そんなSandwichと京都芸術大学による共同プロジェクト「ULTRA_Sandwich #18」は2022年度において9名の学生メンバーで構成される。

ギャラリーや美術館での個展をはじめとする国内外でのプロジェクトに向けた制作やリサーチに加え、映像・写真の制作、アーティスト・イン・レジデンスの企画、コンテンポラリーダンスの舞台美術の制作や演出などに携わる。

『Silence』のチケット料金は公演会場により異なり、一般2,000円(名古屋公演)、4,000円(松本・北九州・横浜公演)。各回定員50名。

ダンスだけでなく、舞台芸術も期待できそうな同公演をチェックしたい。

名古屋公演
会場:リンナイ旧部品センター駐車場
所在地:愛知県名古屋市中川区広川町4丁目1
日時:10月20日(木)19:00+アフタートーク、21日(金)19:00、22日(土)19:00、23日(日)19:00

松本公演
会場:上土劇場
所在地:長野県松本市大手4-7-2
日時:11月4日(金)19:00+アフタートーク、5日(土)14:00/19:00、6日(日)15:00

北九州公演
会場:北九州芸術劇場小劇場
所在地:福岡県北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11
日時:11月25日(金)19:00+アフタートーク、26日(土)14:00/19:00、27日(日)15:00

横浜公演
会場:BankART Station
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅B1F
日時:12月2日(金)19:00+アフタートーク、3日(土)14:00/19:00、4日(日)15:00

特設webサイト:https://tsukiakari-theater-tour.jp/
チケット詳細(Peatix):https://tsukiakari-theater.peatix.com

(hachi)