ロールス・ロイス&ベントレーエンスージアストクラブが発行するイヤーブックに掲載されているビンテージSAKE「CAMBRIDGE(懸橋)」が、日本酒のNFT史上最高額となる888万円で落札された。
この快挙は、日本酒という日本のカルチャーや職人の技術が、NFT=替えのきかない価値として認められたひとつの証と言えるだろう。
英国・ケンブリッジに生産拠点を構える「Dojima Sake Brewery」
「懸橋」は、日本の蔵元として初めてヨーロッパに生産拠点を構え、日本酒の魅力を世界に広めている「Dojima Sake Brewery(堂島酒醸造所)」が手掛けるビンテージSAKE。
Dojima Sake Breweryは、英国・ケンブリッジ郊外の重要な歴史的建造物指定エリアに10万坪(東京ドーム約8個分)もの土地を購入し、貴族の館であったマナーハウス、酒蔵、日本庭園、レストランなどを9年間に渡り、約20億円をかけて建築開発し、世界に向けて“日本発信プロジェクト”を展開。
最終工程で純米酒を用いて仕込む、貴醸酒(きじょうしゅ)
「懸橋」は、最終工程で通常は水を使うところに自社で製造した純米酒を用いて仕込む、貴醸酒(きじょうしゅ)。3年のセラー内熟成の中で時間とともに濃醇な“SAKE(※)”になり、香味だけでなく時間の経過をも楽しめる商品だ。
CAMBRIDGEという地名に掛けた商品名は、「懸」を訓読みして「ケン」、「橋」を英訳して「ブリッジ」と読ませるとともに、「日本と世界を繋ぐ文化の橋」という想いも込められている。
その想いは、日本が初めて議長国を務めた「G20大阪サミット2019」において、フラッグシップSAKEである「DOJIMA(堂島)」とともに、各国の要人やエグゼクティブに振舞われたことで、ひとつの結実を迎えている。
酒コレクターや投資家も注目する“幻のSAKE”
一般には流通していない「懸橋」は、ケンブリッジの酒蔵所もしくはアンバサダーの資格保有者、年間10本のみ取引できるサーティフィケイトを持つ世界の選ばれしレストラン1000軒のみが入手可能。
今回はNFTというブロックチェーンの技術と888万円という驚異的な落札額によって、唯一無二の価値が認められるとともに、日本のカルチャーや技術の価値も高められたと言えるだろう。
もはや“幻のSAKE”ともいえる「CAMBRIDGE(懸橋)」。いつの日か味わってみたいものだ。
「CAMBRIDGE(懸橋)」
麹米:兵庫産山田錦 60%
掛米:秋田酒こまち 70%
容量:720ml
アルコール分:16度
Primez NFTマーケットプレイス:https://primez-mkt.io/ja/product-details/57
(zlatan)
※国税庁の規定により日本国外で製造された清酒は、日本の酒米を原料にしていても「日本酒」とは呼べないため、「SAKE」という呼び方が海外では定着している。