北海道余市町は、リーデル銀座店に「余市ワインツーリズム ポップアップコーナー」を開設。8月3日(水)に行われたオープニングセレモニーでは、余市町長の齊藤啓輔氏、リーデル・ジャパン代表取締役社長のウォルフガング・アンギャル氏、「余市町ワイン大使」のお笑い芸人・髭男爵のひぐち君などが駆けつけた。
海の幸・山の幸に恵まれ、食品加工業が盛んな余市
北海道余市町は、北海道の西部・積丹(しゃこたん)半島の東の付け根に位置する、人口約20,000人の町。町の北側は日本海に面し、他の三方はゆるやかな丘陵地に囲まれていて、ニシン漁により発展し、町の基礎が築かれたが、ニシンは昭和29年(1954年)の漁を最後に余市湾への回遊が途絶え、今では「幻の魚」となってしまった。
現在は、ニシンに代わって、エビ、イカ、カレイ漁などがさかんに行われ、農業では、果樹の栽培が明治初期から試みられた結果、リンゴ、ブドウ、梨などの生産では全道一を誇っている。ワインやウィスキーの醸造業も盛んだ。
札幌オリンピックのジャンプ金メダリストの笠谷幸生選手は余市高校出身で、長野オリンピックのジャンプで大活躍した斉藤浩哉選手、船木和喜選手も余市出身。さらに、スペースシャトルに搭乗し、様々な科学実験を行った毛利衛氏も余市町出身だという。
首都圏での余市町のワインと食の発信基地に
リーデル銀座店に常設する「余市ワインツーリズム ポップアップコーナー」は、店内の一角に余市町産のワインのコーナーを設け、ワインの販売や動画による余市町を紹介。余市町にある15のワイナリー(8月3日現在)のワインや余市町産のブドウを使ったワインを入れ替わりで展示販売するほか、ワインツーリズムに関するパンフレット類の配布やイベントの開催を予定している。
8月3日(水)に行われたオープニングセレモニーの参加者からは、「やさしい口当たりで出汁のような味わいが余市町のワインの特徴」、「北の産地の特徴の伸びやかなワイン酸味と夏イチゴ・すずあかねの酸味がよく合う」などの声が上がったという。
余市町は、国の構造改革特別区域法による「北のフルーツ王国よいちワイン特区」が認定されたことで、ワイン醸造への新規参入者の支援も行っている。また、隣接する仁木町でも本格的なワインづくりがスタートし、2つの町を中心とした地域一帯が一大ワイン産地になろうとしている。余市ワインツーリズム ポップアップコーナーを訪れて、「ワインの銘醸地・余市町」の魅力に触れよう。
余市ワインツーリズム ポップアップコーナー
開催場所:リーデル銀座店
所在地:東京都中央区銀座6-2-1 Daiwa銀座ビル1F
営業時間:平日12:00~19:00、土日祝11:00~18:00
北海道余市町ホームページ:https://www.town.yoichi.hokkaido.jp
(MK)