都市部の不動産オーナーの悩みを解消できるかも。複雑な権利関係、建築資金、敷地条件や法規制等……を解決する、旭化成不動産レジデンスの「都市共同化(等価交換)事業」を紹介する。
地権者13名と共同で行う豊田南口駅前の都市共同化事業
東京都日野市のJR豊田駅南口エリアにて、旭化成不動産レジデンスが進める分譲マンション事業「豊田南口駅前86街区プロジェクト」が始まった。
「豊田南口駅前86街区プロジェクト」は、旭化成不動産レジデンスが地権者13名と共同で行う都市共同化(等価交換)事業により誕生する総戸数68戸(住戸63戸、店舗5区画)のマンション。1月13日に工事着手、竣工は2023年6月を予定している。
建設地は、区画整理事業が行われてきたJR豊田南口駅前に位置している。
換地後の単独の敷地では高度利用に限りがあるため、同街区の権利者の敷地を合わせて共同住宅を建築することで、駅至近の南口エリアの高度利用を促進し、12階建て約6,300㎡の共同住宅の事業化を図ることになる。
地元協議会の検討を経て、2019年6月に旭化成不動産レジデンスが事業者として選定され2年半の短期間で着工に至った。
都市共同化事業は再開発事業と比べ検討開始から竣工までに要する工期が短く、権利者の仮住まいなどの負担が少ないことに加え、 高度利用を促進し、レジリエンス性の高い建築が早期にできるメリットがある。
住み続けられるまちづくりを目指して
都市の不動産には大きな可能性がある。しかし、実際には多くの場合で、複雑な権利関係、建築資金、敷地条件や法規制等が不動産活用のハードルとなっている。
それらを解決する不動産活用手法に「都市共同化(等価交換)事業」がある。そのメリットを紹介しよう。
自己資金ゼロで土地活用が可能
必要な資金は旭化成が全額出資。地権者は従前資産の評価額分で、新築マンションでの自宅や賃貸経営を実現できる。
大切な土地との縁を継続
土地を手放すことなく、縁のある土地での居住や賃貸経営が可能。
借地権、共有関係など、複雑な権利関係を整理
複雑な権利関係を整理し、新マンションの区分所有権とすることで、大切な不動産の価値を再生する。
相続を見据えた土地活用
所有する土地を複数の区分所有マンションに等価交換することで、次世代への資産の継承に役立つ。
住み慣れた街に住み続けたいという思いと、相続にまつわる悩み。都市部の不動産オーナーが抱える問題を解決できる手法として、都市共同化(等価交換)事業は選択肢に加えておくほうが良さそうだ。
旭化成不動産レジデンス:https://www.afr-web.co.jp/fudousan/index.html/
(冨田格)