ひと足はやく秋の味覚到来!110年以上の歴史を持つ鳥取県の二十世紀梨

秋の味覚「梨」が、早くも全国で発売開始。一足先に、秋を感じてみよう。

二十世紀梨が全国での販売を開始。出荷初日には収穫期を迎えた二十世紀梨が県内9つの選果場に集められ、箱詰めされた後全国へと出荷された。

秋の訪れを感じさせるフルーツのひとつ「梨」だが、鳥取県の二十世紀梨はこれから9月にかけて旬を迎える。今年は春の開花が例年よりも早く、生育は順調で大玉に育ち、甘く瑞々しい果実に仕上がったという。

■生産量日本一!鳥取県の二十世紀梨

国内で流通している梨は、幸水や豊水のように薄茶色の皮をもつ「赤梨」が主流だが、鳥取県で広く栽培され、植栽面積・出荷量ともに日本一を誇るのは、黄緑色の皮の二十世紀梨。

二十世紀梨は、110年以上の歴史を持った千葉県生まれ鳥取育ちの品種。食感は、梨の中でもシャリシャリ度が抜群!ほどよい甘さで適度な酸味があり、残暑の暑い時期にもぴったり。すっきりとした爽快感のある梨だ。

■季節の変わり目の不調対策や美容面でも効果が

梨は90%近くが水分のため、厳しい残暑の水分補給にも最適。さらに「むくみ対策のフルーツ」として度々あげられるスイカ以上にカリウムを含むため、余分な水分を体の外に排出してくれるという、とても優秀な果物。

もともと梨は、中医学でも様々な効果があるとされており、体の熱を冷ましたり、のどの炎症をおさえたりするとも言われ、季節の変わり目の体の不調対策としても取り入れたいところ。

さらに食物繊維も豊富で、腸の調子を整えて便秘や肌荒れ対策にもなるため、美容面でも今の時期におすすめの果物だ。

■二十世紀梨もっと美味しく食べるポイント

二十世紀梨は梨の中でも日持ちがする品種。水分が多い梨は傷みやすいと思われがちだが、二十世紀梨は涼しいところであれば1週間は十分にもつ。二十世紀梨の記念館「なしっこ館」参事の村田謙司さんおすすめの食べ頃は、緑の皮のなかに黄色のまだら模様が出てきたタイミング。

また、冷やしすぎも良くないそうで、ポイントは「食べる前1時間ほど冷蔵庫に入れて冷やす」のだそう。

そして、梨の果実の中で最も甘い部分を知っているだろうか。それは、「軸の反対側(お尻のほう)」。木になる時に、初めに出来た組織(お尻のほう)に甘み成分が蓄積されるためと言われている。その中でも、皮に近い部分が一番甘く感じられるため、できるだけ皮は薄くむこう。

■二十世紀梨のことが何でもわかる「なしっこ館」

実は鳥取県には、梨だけを扱ったミュージアムもある。その名を「鳥取二十世紀梨記念館 なしっこ館」といい、一歩足を踏み入れると、天井を覆いつくすかのような二十世紀梨の巨木(シンボルツリー)がお出迎え。

こちらの展示を見れば、鳥取県での梨の歴史などが学べ、常時3種類の梨の食べ比べができるコーナーも。また、館内のパーラーで二十世紀梨をピューレにしてつくったソフトクリームやパフェなどのスイーツも楽しめる。

所在地:鳥取県倉吉市駄経寺町198-4 倉吉パークスクエア内

現在、全国各地の産品を取り寄せられる「47CLUB」サイト内「鳥取うまいもん市場」では、9月30日まで送料無料キャンペーンを実施中。この機会に、鳥取県が誇る味覚を大切な人に贈ってみては。

鳥取うまいもん市場:https://www.47club.jp/event/umaimon/

(田原昌)