近大工学部発、巨大ロボットムービー第二弾が登場。
■近大シンボル「MAGROBO」続編ムービー公開
水産研究所によるマグロの養殖「近大マグロ」で有名な近畿大学だが、近畿大学工学部(広島キャンパス)も注目だ。
2019年に話題となった近大シンボルの“マグロ”をモチーフにした巨大ロボットムービー「MAGROBO(マグロボ)」の続編、『MAGROBO(マグロボ) vs VUCA(ヴーカ)』(135秒)を公開中だ。
■映像のテーマは「変化(VUCA)は、敵か味方か。」
VUCAとは、「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」の4つの頭文字から成り、2010年代からビジネス界でも使われるようになった「あらゆる環境が変化する予測できない時代」を表す言葉。
昨今新型コロナウイルス感染症の発生により、混沌とした状況は更に顕著となり、再び注目されている。
■『MAGROBO vs VUCA』の企画背景
今日、AI・IoT・DX をはじめとするテクノロジーの進化、急激なグローバル化、地球温暖化、COVID-19など、あらゆる環境が目まぐるしく変化するVUCA時代を迎えており、大学教育においても、予測困難な時代に未来を切り拓いていける能力を持つ人材育成が求められている。
近大では、様々な実験・体験を通して課題を発見し、自らの力で解決する過程で道理や法則を見出して知識や知恵の習得に繋げる「実学教育」を理念に掲げているが、この「実学教育」は、不確実性の高い時代の中でも普遍的な価値を発揮できるものと考えている。
他大学でも実学教育を実践する大学は増えつつあるが、近大では、基礎能力に加え、特に企業との共同研究によって問題解決のための力を養っている。
例えば、2020年に取り組んだ”オール近大”新型コロナウイルス感染症対策支援プロジェクトにおいて、卒業生が代表を務める有限会社日本プラント設計(広島県)と連携し3Dプリンタで製作・病院への寄贈を行った医療用フェイスシールドや、スケーター株式会社(奈良県)と開発し、販売する全面が透明なプラスチック製の飛沫防止マウスシールド「近大マスク」等、多数の企業との共同プロジェクトに取り組んでいる。
また、キャンパスのキャッシュレス化、授業のオンデマンド化を進める近大DX、日本の大学で初のSlack導入および学生の質問にAIが24時間回答する機能によるオンライン授業のサポート等、世の中の変化をタイムリーに学内に反映し、学生が体験を通じて、変化に感じ取れる環境づくりも推進している。
今回のマグロボの続編映像は、こうした近大流の実学教育によって身につけることが可能な、自ら仮説→実装まで行える工学的スキル「工学歴」がVUCAの時代においても大いに役立つことを多くの人に知ってもらうために制作した。
人材採用時や、取引先の相手が近大工学部出身ならば、「MAGROBO」ムービーの話から始めるとさらに興味深い近大工学部の実態を知るきっかけになるかもしれない。
「近畿大学工学部 MAGROBO(マグロボ) vs VUCA(ヴーカ)」
URL:https://youtu.be/UMyS060qYAo
(冨田格)