ヴェネチアの伝統技法で食卓を彩るエルコレ・モレッティの展覧会

食卓に千の花を。

ジュエリー&ライフスタイル・アイテムのセレクトストアchisa(チサ)は、6月23日(水)より、ヴェネチアの伝統技法【ムリーネ】と、それを得意とし今年で創業110周年を迎えるガラス工房【エルコレ・モレッティ】にスポットをあてた展覧会を開催する。

■古代ローマ時代に発祥した伝統技法

【ムリーネ】とは、千の花を意味するミッレフィオーリとも呼ばれるムラーノガラスの伝統技法のことで、発祥は古代ローマ時代と言われる。

一度は完全に途絶えたが、1911年創業のエルコレ・モレッティ社によって復活した。

Plate‘Ravenna’1980 ©Ercole Moretti

多種多様な花文様が集合したデザインが特徴のミッレフィオーリ(千の花)の大皿だか、これは絵付けではなく、金太郎飴のように、あらかじめ断面に文様があるガラス棒を作り、それを細かくカットし、ピンセットで並べ、窯で数回焼き締め、磨きあげる。

断面が様々な文様になるよう作られたムリーネのガラス棒 ©Ercole Moretti

細かくカットされたムリーネのチップ。©Ercole Moretti

ムリーネのチップをひとつずつピンセットで並べてペンダントトップを制作中 photo by Marta Buso

■展覧会概要​

chisaでは、6月23日(水)より北参道の路面店において、日本で初めてのクライアントであり近代ムラーノガラス研究家である小瀧千佐子氏がセレクト、監修したエルコレ・モレッティ工房の作品を貴重な写真や資料とともに展示販売する。

なお、chisa公式ウェブサイト(https://chisa.jp/)でもできる限りの作品を同時に公開、販売を予定。

Luciano Morettiとムリーネガラス棒のストック photo by Marta Buso

工房では1937年からイミテーションパールビーズの製造を始めた。 photo by Marta Buso

ヴェネチアンビーズ工房でもあるモレッティだが、コロナ禍で自炊の機会が増え、モチベーションを保つことが難しいという声から、今回はテーブルウェアをメインに展開するが、良質なモレッティ工房のヴェネチアンビーズを使ったchisaオリジナルのアクセサリーも同時に店頭に並ぶ。​

四方鉢「織姫」21㎝ ¥82,500

丸皿「ブーケ」18㎝ ¥60,500

丸皿「ブーケ」14㎝ 各¥49,500

オーバル皿「花筏(はないかだ)」各¥16,500

左:丸鉢「ブーケ」¥50,600

小皿「春風」各¥14,300

オーバル皿「宇宙(そら) 」¥16,500

ネックレス「Terra×Pearl」¥58,300

ピアス「Cresta」各¥9,900

モレッティファミリーと小瀧千佐子。左からLuciano,Gianni,オーナーのGiuliano Moretti。photo by Marta Buso

古代ローマ時代に発明されたムリーネを復活し、より洗練されたビーズとテーブルウェアを制作するムラーノ島唯一の工房。

手作りの優しい温かさ、文様に託された自然界の美しさを表現した食器を毎日の生活の中で使いたい。

ムリーネのおはなし ―エルコレ・モレッティ工房
会期:2021年6月23日(水)~7月18日(日)
会場:chisa 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-21-2
※混雑時は入場を制限する場合がある

(MOCA.O)