自然史博物館とペイントメーカーがコラボして自然な色を生み出した。
■自然と環境というキーワードでコラボ
英国のサウスケンジントンにある「ロンドン自然史博物館(NATURAL HISTORY MUSEUM)」は、自然史系博物館としては英国最大であるのみならず、世界でもトップクラスの博物館である。
同じく英国にある「Farrow&Ball」は1946年創業以来、最高の素材と当時から続く伝統的な工法にこだわり他社には真似できない奥行き深い色合いで世界中から愛される最高品質ペイントブランドのメーカーだ。
この両者が、自然と環境というキーワードからコラボレーション、16色のペイントパレット「Color by Nature」が誕生した。
「Color by Nature」パレットには、まるで宝石のように鮮やかな赤やオレンジ、雄大で豊富な自然をイメージさせる緑や青、そして枯れ木や雪を感じさせるソフトなニュートラルカラーが含まれている。
■自然界への敬意と祝福
「Color by Nature」パレットは、世界に誇る数々のコレクションを有する「ロンドン自然史博物館」の収蔵品から、アブラハム・ヴェルナーのカラーガイド『Werner’s Nomenclature of Colours』に影響を受けている。
これは『進化論』で有名なチャールズ・ダーウィンが研究のため世界中を周ったビーグル号での航海時に使った画期的なカラーガイドで、1814年に発行されて以来、科学者や芸術家にとって非常に貴重なツールとなっている。
掲載色はすべて自然にインスパイアされているが、色だけでなく自然界への敬意と祝福をも表している本だ。
ロンドン自然史博物館のライセンス責任者 マキシン・リスター氏は、
「Farrow&Ballは、素晴らしい品質だけでなく、環境への影響を最小限に抑えようと尽力しています。このような形でFarrow&Ballに協力できることを非常に嬉しく思っています。このコラボレーションは生活に大きな喜びをもたらすでしょう。重要な歴史的芸術品に命を与えただけでなく、住まいに自然そのものの美しさをもたらすことを奨励する素晴らしい機会に出会いました。」
と語っている。
この「Color by Nature」パレットの販売は、神奈川県大和市の日本総代理店であるカラーワークスが行っている。
部屋を塗り替えてイメージを変えたいと考えている人や、リノベーションを考えている人は「Color by Nature」パレットをチェックしてみるのもいいかもしれない。
詳細:https://www.farrow-ball.jp/release/202004_index.html
(冨田格)