イメージは街に泊まる、「hotel Siro(ホテルシロ)」西池袋に誕生。

西池袋エリアに7月3日にオープンする「hotel Siro(ホテルシロ)」。コンセプト、デザインは周辺のホテルとは一線を画す「hotel Siro」の魅力をご紹介しよう。

■「Shiro=白」という名が表すもの

2015年に「豊島区国際アート・カルチャー都市構想」を策定し、持続発展都市を目指し新たな取り組みを進めている池袋。「hotel Siro」のコンセプトは、その構想にまさにフィットするものだ。

コピーライターの国井美果氏による、「hotel Siro」のコンセプトがこちら。

hotel Siroの白は、西池袋という刺激的な都会の喧噪に光射す晴れ間。
シンプルでクリーンでクリエイティブな、一点の白。
自由な気に満ちた、旅のはじまりを象徴しています。

3組のデザイナーが手がけた、全室が異なる味わいをもつ客室を一歩出ると、街に向かって設計された、のびやかな外階段。
見晴らしのいい最上階のグランピングスイートでは、街並の稜線を見渡しながら都会のキャンプをお楽しみいただけます。

ここを起点に、新宿や渋谷や銀座へも。
あなたは知るでしょう。東京そのものに暮らす臨場感を。

hotel Siroでの滞在が、いつものホテル宿泊にはない新しい気づきと、特別な体験に満ちたものとなりますよう。

■イメージは「街に泊まる」

設計・デザイン及びプロデュースを担当した原田真宏氏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO主宰)は、「訪れた街そのものに自分が一晩過ごしたと言える経験」をするような「街に泊まるホテル」をイメージしたという。

街のストリートが幾層も積み重ねられたかのような構成で、街路から直接つながるそれぞれ特徴的な階段を上ると、そこは風が吹き抜ける外廊下。部屋部屋はこの路地的な外廊下に直接面していて、伝統的な日本旅館のような縁側アクセスと土間を持つ部屋の構成は、新しく現代的でありながら日本的でもある。障子と引き戸を開け放てば、池袋の町並みが眼下に広がり、旅の“只中”にいる自分を豊かに感じることができるだろう。

■漢字の「白」が象徴するホテルの構造

コミュニケーションデザイン&グラフィックデザインは植原亮輔氏と渡邉良重氏が2012年に設立した「KIGI」が担当。

「⽩」という漢字の構造は、このホテルを象徴していると考えた。四⾓い層になっている構造の上に、斜めに線が引かれている。その斜めの線はこのホテルの最上階にあるテントのタープを表していると解釈し、漢字の「⽩」をロゴにして、この建築のようにできるだけシンプルに削ぎ落とした設計にした。

また、原田真宏氏の「旅をする⼈の⽌まり⽊のようなホテルにしたい」という想いを汲み、⿃(⽩いフクロウ)と植物(⽩いカラーの花)を描いた大きな絵が1階のカフェに飾られている。

■エシカル基準のアメニティ

アメニティには「KIGI」が手掛けているKIKOFのカップのほか、歯ブラシやコーム、カミソリには環境負荷を限りなく抑え、アップサイクルも可能な「LIMEX製*」を採用。ティーセットは、メルボルン発オーガニックティー「LOVE TEA」。タオルは今治の「Royal-Phenix of the seas」と、「TETELA」のルームウェアで心地よさを追求。バスアメニティは、京都のオーガニックコスメ「MEMOHAMO」。自ら定めた品質とエシカルの基準をクリアするアイテムが用意されている。

 

■3フロアずつ変化する室内デザイン

hotel Siroの個室は3フロアずつ異なるデザイナーが担当している。同じホテルとは思えないほど個性の異なる室内の雰囲気をご覧いただこう。

1階及び8、9、10階の個室デザインは、世界各国で受賞歴がある「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」

1階 ロビー

8~9階 個室

10階 個室

5、6、7階の個室デザインは、「Ron Herman」や「ESTNATION」等の人気商業施設を手掛けた「SO,u株式会社」

5~7階 個室

2、3、4階の個室デザインは、広島、大阪、ニューヨークを拠点に活動し、多数の受賞歴を誇る「株式会社CAPD/WA-SO design」

2~4階 個室

最上階の10階から繋がるグランピングエリアでは、都会の真ん中でのキャンプという特別な体験もできる「hotel Siro」、東京都内に住まいがあっても泊まりたくなるホテルだ。

公式サイト:https://hotel-siro.jp/

(冨田格)