あるモデルとは、ご存知「GS」のこと。GSのボディサイズは、全長4,880×全幅1,840×全高1,455mm。そして、新型ESのそれは4,975×1,865×1,445mmと同じようなサイズ感になる。パワートレーンもエンジン型式や出力特性こそ異なるものの、両車ともに2.5Lエンジン+モーターによるハイブリッドシステムを搭載。価格も「GS 300h」が616万4,000円~、「ES 300h」が580万円~と接近している。
決定的に違うのは駆動方式だ。GSがハンドリングに秀でたFR(後輪駆動)であるのに対し、新型ESはスペース効率に優れるFF(前輪駆動)を採用している。FRにこだわるクルマ好きも少なくないとはいえ、新世代レクサスを象徴する存在として新たに作りこまれた新型ESと比較すると、そもそもの車体設計が古いGSはいかにも分が悪い。果たしてトヨタの経営陣はどのように考えているのか? 今後の推移も見守っていきたい。
前置きが長くなってしまったが、新型ESを改めて紹介していこう。
ESの原点と言える「上質な快適性」をさらに進化させた最新モデルは、低重心&高剛性を特長とする最新のGA-Kプラットフォームを活かし、流麗かつ引き締まったエクステリアと広く快適な室内空間を両立。また、ドライビングの高揚感とくつろぎの空間を融合したインテリアも、競合するドイツ勢とはひと味違う魅力を醸し出している。
パワートレーンは、世界トップレベルの熱効率を実現した2.5L直4エンジンとモーターの組み合わせにより、ダイレクト感のある伸びやかな加速とWLTCモードで20.6km/Lの好燃費(レギュラーガソリン仕様)を両立している。
前:マクファーソンストラット式/後:ダブルウイッシュボーン式を採用する足回りでは、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」が効果を発揮。高速走行時はもちろん、走り出しや極低速域での乗り心地を向上させている。また、音源対策・吸音・遮音を徹底した優れた静粛性も大きな特長として挙げられる。
■グレードおよび価格
ES300h=580万円
ES300h “F SPORT”=629万円
ES300h “version L”=698万円
(zlatan)
画像元:LEXUS
- 1
- 2