開発を担当したのは、アウディのハイエンドスポーツを手がけるAudi Sport GmbHだ。
心臓部には新開発の2.5リッター直列5気筒TFSI(直噴ターボ)を搭載し、前述したようなスポーツカー顔負けの性能を誇る。アウディによると、これは市販車用の5気筒エンジンとして世界でもっともパワフルなものだという。
トランスミッションは俊敏かつダイレクト感のある変速が特徴の7速Sトロニックを組み合わせ、ありあまるパワーは自慢のクワトロ(フルタイム4WD)を介し、路面をわしづかむように伝えられる。
また、従来型から26kg軽くなったエンジン単体重量やホイール・セレクティブトルクコントロールなどの採用によって、旋回性能も大きく引き上げられている。
内外装はアウディらしい上質感や精微さの中に、スポーティかつエネルギッシュな“熱”が感じられる。
ベース車のA3スポーツバックと比べると、トレッド幅はフロント20mm/リア14mmほど拡大され、それに伴ってホイールアーチも外側へと張り出し、車高も25mm低い。
フロントフェイスもやる気マンマンだ。ハニカムメッシュの専用シングルフレームグリルを中心に、エアインレットを結ぶシルバーブレードやグリル下部の「quattro」ロゴなどが特別感を漂わせる。
右ハンドル仕様のみとなるコックピット(写真は欧州仕様)では、ナッパレザーを採用したスポーツシートや「RS-view」機能付きのバーチャルコックピットをはじめ、MMIナビゲーション、バング&オルフセンサウンドシステムといった上級アイテムも標準で装備される。
価格は767万円。よほどの好きモノでないとおいそれとは手が出ないが、よほどの好きモノさえも唸らせる性能を持っていると言っていいだろう。
(zlatan)
画像元:アウディ・ジャパン
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