去る3月16日、「フェラーリ GTC4ルッソ T」がジャパンプレミアされた。このモデルでは、エンジンを「GTC4ルッソ」の6.3リッターV12から3.9リッターV8ターボへと換装し、駆動方式もAWDからFRに変更している。それにより、価格も3,470万円から2,970万円へと“ダウンサイズ”している。
一見するとスペックダウンにも思えるが、細かく見ていくとそうとも言い切れない。
搭載するV8ターボは、最高出力610ps/7500rpm、最大トルク760Nm/3,000-5,250rpmを発生。この数字はV12からは80psダウンとなるが、最大トルクは逆に63Nmアップ。さらにFR化によって車重も50kg軽い1740kgとなっている。0-100km/h加速のタイムは、わずか0.1秒遅れの3.5秒だ。
昨今のダウンサイジングターボの“食いつき”の良さを考えれば、レスポンスや日常域での扱いやすさは、むしろV8ターボの方が上回っていると言えるだろう。
また、前後重量配分も46:54とリア寄りになったほか、4WS(4輪操舵)やダイナミックコントロールシステムにも専用チューンが施されているため、さらに鋭敏なハンドリングや操る愉しさが味わえそうだ。
気になるエキゾーストノートは、公式サイト(http://gtc4lussot.ferrari.com/ja)で聴くことができる。また、4シーターのシューティングブレークというキャラクターだけに、(庶民にはやや非現実的に思えるものの)、サーフィンに行ったり子どもを送迎したりという汎用性の高さをアピールした映像も公開されている。
(zlatan)
画像元:フェラーリ・ジャパン
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