100組以上の師弟を撮影。銀座で文化の「伝承」を捉えた写真展

シャネルは9月2日(金)~30日(金)、東京・シャネル銀座ビルディングで、イタリア人写真家夫妻・ティツィアーナ & ジャンニ・バルディッツォーネ(Tiziana and Gianni Baldizzone)による写真展「TRANSMISSIONS people-to-people」を開催する。

Transmissions

タイトル: Man and material 人物名: Ula Shwe(陶芸家) 撮影地: ミャンマー 2011 © Tiziana and Gianni Baldizzone

バルディッツォーネ夫妻は、1977年、マダガスカルで出会い、共同で作品製作をスタート。

以来、日々の暮らし、文化的多様性、環境にフォーカスした作品を発表。イタリアとパリをベースにしながら、世界各地で写真集を出版し、ヨーロッパとアメリカを中心に展覧会を開いてきた。

TRANSMISSIONS

タイトル: End and start 人物名: Ogdovn and Bymbaasuren(モンゴルの遊牧民族) 撮影地: モンゴル 2011 © Tiziana and Gianni Baldizzone

今回のテーマは、人間の文化を支えてきた「知識の伝承」だ。

2010年より5年以上、このテーマに取り組んできた夫妻は、ヨーロッパからアジア、アフリカへと旅をしながら、100組以上の師弟に会い、そこで知識を伝えていく様子をカメラで捉えてきた。

ミャンマーの陶芸家、インドの武術「カラリパヤット」の継承者、マリの藍染職人…。

その土地で生まれ、人々の生活に根ざしながら今日まで受け継がれきた知識を会得し、後世に伝えようとする姿を、夫妻は彼らの感情や関係性まで写真という作品の中に描き出した。

TRANSMISSIONS

タイトル: Silent understanding 人物名: Sherif Khan Gurukkal and Monika Peconek (インドの武術「カラリパヤット」の師弟) 撮影地: インド 2012 © Tiziana and Gianni Baldizzone

タイトル: Indigo palette 人物名: Aboubakar Fofana(書道家・藍染職人) 撮影地: マリ 2011 © Tiziana and Gianni Baldizzone

我々が捉えたかったのは、伝統の技そのものではなく、それを伝える人の姿なのです。
バルディッツォーネ夫妻

歴史の根底である「伝承」に懸ける人々の姿をありありと描き出した作品たち。

芸術を愛し、支援したガブリエル シャネルの精神を受け継いだホールでかれらの姿を目にした時、あなたは何を思うだろうか。

なお、同展は伊勢丹新宿店でも開催する。

■シャネル・ネクサス・ホール
開催期間:2016年9月2日(金)~9月30日(金)
時間:12:00~20:00(入場無料・無休)
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4F
■伊勢丹新宿店
開催期間:2016年9月2日(金)~9月22日(木・祝)
時間:10:30~20:00(入場無料)

住所:東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店本館4階=センターパーク

画像元:シャネル株式会社
(yoko kometani)