石畳も多いイタリアの土地で練りに練られたボディはハイエースロングより長く、高いもの。FFゆえの低床構造を誇り、キャビン内は大人が立って歩けるほどで、ユーロ圏においてキャンピングカーのベース車両として圧倒的な人気を誇る。
そんなDucatoを、フィアットプロフェッショナル自らがカスタムアップ。ドイツの「Düsseldorf Caravan Salon 2015」で公開された。
ルーフラック前部には高輝度LEDライトが備わる。ラリーレイドに参戦するカミオンのように、高い位置から照らすことで暗闇の中でも広い視界を確保するためのものだ。
この装備なら「OPENING NEW ROADS」のキャッチコピーも頷ける。
ヘビーデューティなエクステリアにそぐわず、インテリアは洗練されたモダンスタイルにまとまっている。回転式のドライバーズシート&セカンドシートは、後部に移動することなくラウンジスペースに変身する。
オフホワイトで統一されたキッチンスペースも美しい。足の踏み場を確保するため、ストッカーに傾斜がつけられた合理的なデザインでまとまっている。
人はどこまでアドベンチャーできるのだろうか。エキゾチックカーとはまた別の視点で強い憧れを持つSUVキャンパーだ。
(武者 良太)
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