肉はバラ、ロース、モモの3種類。
塩コショウだけで十分だから、と言われてまずはバラを頂いてみたが、なるほどこれは美味しい!しっかりとついた脂身はしつこくなく、おまけに甘い。臭みなども全くないので、次々と手が出てしまう。
逆に赤身が多いロースやモモは、筋のない肉のやわらかさや、噛めば噛むほどに口にあふれ出す旨味を堪能させて頂いた。
実はこのBBQ、月に2度ほどしか開催しておらず、人気の為にあっという間に満席になってしまうのだそうだ。
何故そんなに開催日数が少ないのか。それは、宮治家の人々が豚の美味しさにこだわり、生産数が少ないから。
購入しようとすると、手に入れられるのは松屋銀座のみ。貴重な豚である。
「血統やエサには勿論こだわっています。あと大切なのは育てる環境。ストレスがないようにしてあげないと、臭みやアクが出てしまうんです」と、宮治さんは言う。
そのお陰で旨味成分の「グルタミン酸」は通常の豚の約2倍、高血圧等を予防すると言われている「オレイン酸」の含有率が44%と、味も良し、健康にも良しといった最高の豚肉が出来上がるのだ。
BBQの最後に、皆さんに喜んで頂けるように家族で頑張ります、と宮治家の人々が笑顔で送って下さった。
消費者の笑顔を直接見ることによってついた自信と喜びが、そこにあった。
(田原昌)
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