JR東日本が2014年春から提供し「越乃Shu*Kura(コシノ シュクラ)」と名付けられたこの列車は、厳選した新潟県内の地酒の利き酒や地元の食材にこだわったおつまみ、ジャズやクラシックミュージシャンによる生演奏や酒にかかわるイベントなどが列車の中で楽しめる夢のような空間だ。
4名掛けのらくらくボックスシートや、2名掛けで海側の景色を眺める展望・くつろぎシートで、沿線各地のシーズンごとに変わる食材を調理したおつまみと、Shu*Kuraオリジナル地酒がセットになったオリジナルメニューが楽しめる。
「日本一海に近い駅」として知られる青海川駅をはじめ、日本海に面した絶景を眺めながらの酒は格別だろう。
食をテーマにした列車らしく、どの席にも大きなテーブルが設けられていて、カップルや友人同士でゆったりと酒や肴を楽しめるのが嬉しい。
そのほか車内では楽しみも盛りだくさん。
サービスカウンター「蔵守~Kuramori~」では、厳選した新潟の地酒の利き酒コーナーが設置され常時5種類の銘柄を楽しめる。
また、ジャズやラテンの生演奏を楽しんだり、新潟県を代表する蔵元の方々に、日本酒にまつわるとっておきの話を聞かせていただきながら、自慢の逸品を試飲できるイベントなども実施。
お気に入りの地酒が見つかれば、「蔵守~Kuramori~」で購入することもできる。
もちろん列車そのものだけでなく、沿線には新潟の夏ならではの見どころがたくさん。
越後三大花火として全国にとどろく「ぎおん柏崎まつり(7月26日)」「長岡まつり(8月2・3日)」「片貝まつり(9月9・10日)」や「おぢやまつり(8月21日〜23日)」の他、世界最大級の国際芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ(7月26日~9月13日)」など目白押しだ。
耳に心地よい生演奏に、絶景を眺めながらの美味しい日本酒に……とあまりに充実した列車なので、「もっとのんびり走って欲しい」と思うであろうことは必至。
ほろ酔いで駅に降り立てば、きっと最高の気分で旅が楽しめることだろう。
この夏は、移動時間からどっぷり新潟の良さを堪能できるリゾート列車で、ゆったり癒しの旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
越乃「Shu*Kura」
*水と大地の贈り物 越乃Shu*Kura(コシノ シュクラ)| 地酒王国・新潟が誇る「酒」をコンセプトとした列車がうまさぎっしり夏の新潟を走ります!
(オカダヒロタケ)
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