マカオを歩いて「マカオGP」コースのヤバさを感じよう

1:エスケープゾーンのない狭い道

常設サーキットにはコーナーの内側と外側に「エスケープゾーン」と呼ばれるコースアウトした際の「避難帯」が用意されています。

しかし公道を封鎖されて行われるマカオグランプリのコースには、そんなものが存在しません。つまり、コースアウトは即クラッシュを意味し、とても危険なのです。マカオグランプリのコース脇を歩いてみると、その凄さがよくわかります。

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2:コース上にあるブラックマークが凄い

そんな危険なコースにも関わらず、コース上にはブラックマーク(タイヤを限界まで使った痕跡)が散見されます。

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なかにはコーナーの前で速い速度から急減速したことを意味するとんでもなく長いものや、外側の壁ギリギリまで寄せているブラックマークも。ミスが即クラッシュにつながるきわめて狭いコースでここまで攻めるなんて、ドライバーは一体どれだけ肝が据わっているんでしょうか。

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3:グランプリと日常の融合が微笑ましい

公道レースといってもレースが開催されるのは年に4日間のみ。ほかの日はもちろん一般道として使われているのですが、金網こそ撤去されるもののガードレールなどは常にレース時そのまま。

「警告色」と呼ばれる、黄色と黒のストライプのガードレールの脇にパーキングスペースがあって路上駐車している様子はまさに日常と非日常の融合。そんな路上駐車の脇の路上には長い長いブラックマークがあるのもまた不思議な光景ですね。

 

4:家の前をレースカーが走り抜ける!?

市街地公道コースの醍醐味は、日常の場所をレーシングカーが疾走すること。当然道の脇には民家だって建っているわけで、レース期間は軒下すれすれをレーシングカーがものすごいスピードで駆け抜けていくわけです。家からレースが観戦できるのはいったいどんな感じなのでしょうか。ただ、レース期間中はレーシングカーの爆音で昼寝はできそうにありませんね。

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5:コース上にスピードカメラがある

普通のサーキットには絶対にありえないものを発見。なんと、スピードカメラ(オービス)です。

スピード違反厳禁の一般公道と考えれば珍しくはないのですが、グランプリコースにあるのはなんとも希少。もちろんレース開催時は機能を停止するのでしょうが、その下をレーシングカーが猛スピードで駆け抜けるシーンは想像するだけでもなんだかシュールですね。

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6:ありえない曲がり角「メルコヘアピン」

クルマやレースに興味のある人なら、マカオグランプリには“とんでもなくきついヘアピン”があることを知っているかもしれません。それがこの「メルコヘアピン」。

あまりにも曲がり込んでいるゆえに、レースの際はこの周辺は追い越し禁止。時には曲がり切れないマシンもあるほどです(レーシングカーは市販車に比べてタイヤが曲がらないのです)。
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そんなメルコヘアピン。レースではない時は一体どうなっているのかを見るのもマカオ散策の楽しみ。実は交差点になっていて、クルマが秩序よく通行しています。

グランプリ開催時に比べると道が広いように感じますが、理由はガードレールやフェンスが撤去されているから。それにしても、こんなに高低差がある場所をレーシングカーが走り抜けることにびっくりです。
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7:マカオを走った名車が揃うグランプリ博物館

クルマ好きがマカオを訪れたら、必ず訪れたいのが「グランプリ博物館」。旧市街地にあり、入場料無料でマカオグランプリにちなんだ展示を見ることができる場所です。

見逃せないのは、マカオグランプリで優勝を飾ったF3マシンでしょう。1983年にアイルトン・セナがドライブしたラルトRT3・トヨタ、1990年にミハエル・シューマッハがドライブしたレイナード903・VW、そして2001年に佐藤琢磨が乗ったダラーラF301・無限ホンダはじっくりとチェックしておきたいですね。そのほかにもマカオグランプリを盛り上げたツーリングカーやバイクなども展示されています。

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8:コースを実際に走ってみる

そんなマカオグランプリのコースは歩いて回るのも楽しいですが、なにせ1周が約6キロもあるのですべて回るとそれなりの時間がかかるし何より疲れます。

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そこでお勧めなのが、タクシーでコースを1周まわってもらうこと。グランプリのスピード感はないとはいえ、雰囲気は十分楽しめるし、ドライバー目線からコースを見ることで「こんな場所を全開で走るの?」という驚きが一層高まることでしょう。

(くぼき ひろこ)

協力:マカオ観光局

*ヒロミ / PIXTA(ピクスタ)