■カムチャツカ半島ってどこ?
カムチャツカ半島は、ユーラシア大陸北東部、ロシアにある半島です。
気候は亜寒帯からツンドラ気候で、全域がロシア連邦の領土になっています。南側は、千島列島と千島海峡を手だてて向かい合う形になっています。
中央山脈はスレジンヌイ山脈といい、南北に走っています。この山脈は環太平洋造山帯の一部になっていて、300年で50回もの噴火をしています。
■カムチャツカの火山群
環太平洋造山帯の一部が南北に走っているということで、火山地域でもあるのがカムチャツカ半島です。
半島内には200以上の火山が存在していて、そのうちの29が活火山です。
世界で最も活動的な火山地域としても知られていて、毎年どれかの火山が噴火しているといっても過言ではありません。ですが、そんな火山が作る変化の多い地形も、カムチャツカの魅力のひとつでもあります。
熔岩や火山灰が蓄積して作った山とツンドラ気候独特の氷河、白い氷雪と熔岩の黒など、対照的なシンボルがたくさんあります。夜になるとたくさんの星を見ることができ、とても自然が豊かな場所でもあるのです。
ユネスコの自然遺産でもあります。
■最高峰、クリュチェフスカヤ山
カムチャツカ半島の最高峰、見方によっては日本の富士山に見えることからカムチャツカ富士と呼ばれることもあります。標高は4,750メートルで、火山活動によって標高は変化していきます。
山頂部には主火口がありますが、山腹には多くの側火口を持っていて、近年になっても毎年噴火している火山です。
■カムチャツカのオオヒグマって?
今では絶滅してしまったヒグマの亜種、カムチャツカオオヒグマ。カムチャツカ半島にのみ生息していて、体重は最大で655キロほどあったといわれています。
ヒグマの中でも最大級の亜種として知られています。カムチャツカオオヒグマはお茶目で、魚を追いかけているうちに漁網に引っかかってしまったり、網の中から魚を貰ったりしていたのだといいます。
カムチャツカの先住民は、食用や薬用、毛皮をとるためにクマ狩りをしていました。カムチャツカオオヒグマの絶滅の原因は、やはり人間の乱獲によるものです。
1920年に狩られた1頭を最後に、その後、カムチャツカオオヒグマの姿を見ることはできず、絶滅したといわれています。
カムチャツカ半島は、対照的な自然がそのまま残る場所です。
日本人の観光客も多い地域なので、一度行ってみてはいかがでしょうか?
(月野透子)
【関連記事】
運転どころではない! 美しすぎる世界のドライブコース4選
肉、肉、肉! カジュアルに肉を喰らう「ザ・ステーキ六本木」がオープン
アウトドア好きの楽園が東京に! 「モリパーク アウトドアヴィレッジ」が本日オープン!
- 1
- 2