ノート型Mac史上初1kgを切った軽量ボディ
サイズは高さ1.31×幅28.05×奥行き19.65cm。重量は0.92kg。
今までもっとコンパクト&ライトウェイトだったMacBook Air 11(高さ1.7×幅30×奥行き19.2cm/1.08kg)と比較すると、横幅はわずかに狭く、奥行きはわずかに伸び、そしてさらなるダイエットを果たしたモデルになっている。奥行き方向の拡張はあれど、MacBook Air 11を入れることのできたバッグにはそのまま収納できそうだ。
搭載CPUはデュアルコアCore M Broadwell-Y。
基本モデルは1.1GHz、1.2GHzから選択できるが、オプションで1.3GHz版にも変更可能。低消費電力・低発熱なコアを用いることでMacのノートPCとしてははじめてファンレス構造を実現した。
ボディ内部を隙間なく埋める3層式バッテリーにも注目したい。小型化したロジックボードと共に、MacBook Air 11よりも薄くて軽いボディ構造の肝となっている。
ディスプレイのベゼルも細身になったが、キーボードベゼルはさらに狭額縁化。見た目にも凝縮感が強い。キーボードは新設計のバタフライ構造を採用し、キーストロークは浅くなったがパンタグラフ構造と比べてブレが抑えられ、キー中心をタイプしなくても着実な文字入力が可能になったとされている。
トラックパッドはクリックの強さを検知できる感圧センサーを搭載。圧力に応じたコントロールが可能になった。いまトラックパッドに触れているのが親指なのか他の指なのかまで検知できるほどセンシティブで、その代わりとしてノートPCにタッチディスプレイはまだいらない、とアップルが判断した点が興味深い。
ポートがUSB Type-Cとヘッドフォンジャックのみという部分にも注目したい。従来のMacBookシリーズに備わっていた電源、USB、ディスプレイ、HDMIなどのポートをUSB Type-Cに集約。ボディの薄型化を阻害していた様々なコネクタを一挙に排除している。
オプションを用意しないかぎりMacBook充電中にiPhoneなどを有線接続できないという仕様は想像もつかなかった。この選択が功を奏するか否かはまだ判断できないが、来るワイヤレス全盛時代を見据えた設計であるとのメッセージは強く伝わってくる。
価格は1.1GHz CPU+SSD256GBモデルが14万8,800円。1.2GHz CPU+SSD512GBモデルが18万8,800円。
メモリは共に8GB。CPUは決してハイパワーではないが、CPU負荷の高いクリエイティブワークはMacBook Proに任せて、オフィスワークにフォーカスを合わせた結果の設計なのだろう。ブラウザのタブを数十枚開く、PhotoShopで何ファイルものRAWデータを現像するといった使い方でなければ、体感速度は十分なはずだ。
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そして、メールのやりとりやプレゼン資料の作成が業務の中心であるユーザー層を狙った、MacBook ProでもMacBook Airでも獲得しきれなかった数多くのWindowsユーザーに振り向いてもらうための最新鋭ライトウェイトモバイルマシンとして、このMacBookが設計されたように感じる。
発売日は4月24日。アップルの選択が市場に受け入れられるかどうか、答えは来月判明する。
(武者良太)
*Apple – Live – March 2015 Special Event
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