■サン・ピエトロ大聖堂(イタリア)
イタリアのバチカン市国にあるサン・ピエトロ大聖堂は、宗教的建造物の中でも特に人気の高いランドマークです。
ローマに行く観光客は、必ずと言ってもいいほど訪れる有名なスポットになっています。外観、内観ともに荘厳な雰囲気に包まれていて、さすがカトリックの総本山といった雰囲気を味わうことができます。
サン・ピエトロ大聖堂は、キリストの一番弟子であり、初代ローマ法王でもある聖ペテロの墓の上に建てられた建物になっています。ローマ教会の歴史そのものが詰まっているランドマークと言ってもいいでしょう。
ローマからは地下鉄を使っていくこともできます。
ローマ市外の雰囲気も味わいたいという人は、歩いていけない距離ではないので、歩いてみるのもいいかもしれません。
■血の上の救世主教会(ロシア)
ロシアのサンクトペテルブルクにある、ロシア正教会の聖堂が血の上の救世主教会です。
鮮やかな外観とバロック式、新古典主義の様式で作られた建物は、サンクトペテルブルクにあるほかの建物とは異なるものとして見られています。内観は無数のモザイク画が敷き詰められていて、外観同様に鮮やかなつくりになっています。
「血の上の救世主教会」という名前は、解放皇帝としても知られるサレクサンドル2世の暗殺がきっかけとなって建てられた教会だからです。教会全体がひとつの芸術作品のようなものになっているので、ロシアを訪れたときには、行ってみてはいかがでしょうか?
サンクトペテルブルクへは、フィンランド空港を利用していくと便利です。
フィンランドのヘルシンキを経由してサンクトペテルブルクに入るルートを選んでみましょう。
■サグラダ・ファミリア(スペイン)
建築家ガウディの未完作品であり、最高傑作とも言われ、現在も建築が続けられているサグラダ・ファミリア。
スペイン・バルセロナのシンボルとしても有名なこの建物は、綿密に構成された抽象的なシンボルと放射線状の構造で、自然主義と抽象主義の混在する彫刻になっています。
スペインでは最も観光客を集めたランドマークとしても知られています。現在もまだ建築が続けられているサグラダ・ファミリアは、ガウディの没後100年にあたる2026年が完成予定と言われています。
完成前であっても、その雄大な建物には圧倒されること間違いなしです。日本からはアムステルダムやヘルシンキを経由していきます。
バルセロナまでの所要時間は18時間程度ですが、乗り換えによって大幅に変わることもあります。
■タージ・マハル(インド)
インドの代表的なランドマークと言えば、やはりタージ・マハルです。
インド北部にあり、ムガル帝国第5代皇帝が死去した愛妃のために建設した総大理石の墓廟です。イスラム文化の代表的な建築物であり、総大理石で左右対称に造られた建物はとても美しいものです。
亡くなった愛妃のために造ったという、まさに愛の結晶とも言うべきタージ・マハルには、ただただ圧倒されるばかりです。
ニューデリーの空港までは直行便があります。
そこからタージ・マハルのあるアグラまでは列車で行くことができます。
■マチュ・ピチュ(ペルー)
世界で最も人気があるランドマークといえば、空中都市の名前でも知られるマチュ・ピチュです。
マチュ・ピチュはアンデス山麓の沿った山の尾根にある、インカ帝国時代の遺跡です。アンデス文明は文字を持たなかったため、この遺跡が何のために造られたのか、ということはまだ謎に包まれています。
テレビなどでよく見かけることもあるランドマークですが、実際に自分の目で見ると、その景色の雄大さに圧倒されることでしょう。ペルーの首都リマから、マチュピチュに近い街であるクスコを経由していきます。
マチュピチュ駅まで列車で行き、そこからバスで25分程度かかる場所にあります。
世界には、有名なランドマークがたくさんあります。そのどれもが、一度は見てみたいものばかりです。今度の旅行は、ランドマークを見学するコースを選んでみてはいかがでしょうか?
(月野透子)
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