「Ingress」はGoogleの社内スタートアップNiantic Labsが制作した、位置・地理情報を使う世界規模のAR(拡張現実)ゲームです。アプリの画面(スキャナー)には現在地の地図がサイバーカラーなトーンで表示され、至る所に緑もしくは青色の光が噴出しているのが見て取れます。また白いつぶつぶ(XM。エキゾチックマター)も浮遊しているのがわかります。
ゲームの目的ですがカンタンに言ってしまうと、光が吹き出している場所(ポータル)まで行って、自分の所属している派閥(ファクション。緑のエンライテンドと青のレジスタンスがある)の色に染め、複数のポータルをリンクで結び合って、コントロールフィールドという陣地を作っていくこと。そしてエネルギーがなくなってきたらXMをあつめていくこと。
しかし作ったリンクやコントロールフィールドはポータルを奪還されると無くなってしまいますし、ポータルは全世界にあります。東京でも都庁周辺、靖国神社、恵比寿ガーデンプレイスといった地域には数十ものポータルが存在し、毎日のように色が変わっています。
一度行った場所でも自分たちの色にし続けたいのなら何度でも足を運ぶことになりますし、今まで降りたことのない駅でもポータルがあれば散策したくなる。気がつけば万歩計のカウンターが2万歩を超えることも日常茶飯事。
北に白いポータル(どのファクションの手もかかっていない中立ポータル)があれば北に行き、東に敵勢力のポータルがあれば攻撃アイテムで壊しにいく。次のポータルが数百メートル先にあっても、あそこまで行こうというモチベーションが高まり、現地に行ったらいったでさらなるポータルがスキャナーに表示されてしまって以下ループ。どこまでもどこまでも歩き続けたくなるゲームなんですよ。ジョギングやウォーキングはダメという方でも日々の運動を続けられる「Ingress」。
でもタイトルに1つ間違いがありました。僕は7月にはじめて以来、一日1~2万歩ペースで遊んできましたが痩せませんでした。なぜなら知らない街をIngressしながら散策していると、美味しそうな食堂にラーメン屋、居酒屋を見つけちゃうんですもん…。史跡や彫像、観光スポットなどがポータルとなっていることが多いのですが、大きく日本語で書かれた食堂のカンバン、ラーメン屋や居酒屋などの提灯も「これジャパニーズっぽいよね」と登録されてしまったのか、ハイカロリーな場所がポータルとなっていることもあるのですから。
(武者良太)
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