メルセデス・ベンツ『V350グランドエディション』は、その数わずか30台という特別限定車。では、何が特別か？ それはオプションでも設定のない装備・仕様を実現している点にある。
まず、ボディカラー。通常Vクラスには設定のないホワイトメタリックのロッククリスタルホワイトを採用したこと。また、クロームストリップ付フロントスポイラー、ハイグロスクロームドアミラーカバーを装着し、アヴァンギャルド仕様としたこと。無論、これだけではインパクトに欠けるので、専用19インチ5ツインスポークアルミホイールとワイドタイヤを組み合わせた。
その他にエクステリアは、ブラック塗装のフロントグリル、テールゲートクロームトリム、サイドスカートなど装備。そして、側面には正規モデルとしての証、AVANTGARDEのエンブレムが装着される。
インテリアは、6座独立式のエグゼクティブシート（3列目左右独立シート）と専用のサテン仕上げウォールナットウッド調インテリアトリムで上質な空間を演出。さながらラウンジ風のたたずまいを見せる。また、このクラスには必須装備のHDDナビゲーションシステムとリアビューカメラ、デュアルガラス・スライディングルーフを装備し、インテリアにはGrand Editionのエンブレムが輝く。
パワーユニットに変更はなくベース車のV350アンビエンテ同様、最高出力258ps（190kW）、最大トルク340Nmを発生する3.5リッタ－V6エンジンと5ATを搭載。特に何かが新しいというわけではないが、もっとも熟成された組み合わせであることは間違いない。
気になる車両価格は699万円（税込み）。ベース車の価格を考慮すれば、十分にバリューな設定だ。