150の美しい堂塔から成る平和の寺院・比叡山延暦寺を巡る

京都と滋賀の県境にある比叡山は高野山と並び古くから信仰対象の山。眼下に琵琶湖を、西に京都の街並みを一望する景勝地でもある。 比叡山延暦寺は一塔の建造物を指すのではなく、山に点在する150ほどある堂塔の総称だ。 大きく3つのエリアに区分され、東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横…

和モダンな空間で伊豆の自然を堪能する嵯峨沢温泉「嵯峨沢館」

静岡・伊豆半島を縦断する狩野川に並ぶ下田街道沿いには長岡温泉、修善寺温泉、湯ヶ島温泉など中伊豆の温泉地が連なる。 今回は天城湯ヶ島温泉を形成する天城七湯のうちのひとつ、嵯峨沢温泉の「嵯峨沢館」を紹介しよう。 嵯峨沢温泉は渓流沿いの湯量豊富な温泉。京都の嵯峨野に似た雰囲気を持つ里として嵯峨沢と名づけら…

新たな菓子の聖地・近江八幡の菓子舗「たねや」と「クラブハリエ」を訪ねて

関西ばかりでなく、東京近郊でもすっかり有名になった「たねや」と「クラブハリエ」。その始まりは明治5(1872)年の滋賀県近江八幡市だ。 「たねや」の名が全国で広く知られるようになったきっかけは、自分で作る最中「ふくみ天平」のヒットである。 そして「クラブハリエ」はしっとりとしていて甘さもほどよい「バ…

異次元に誘うような通路で風呂巡り。四万温泉・積善館「佳松亭」

大正ロマネスクを用いたアンティークな造りの「元禄の湯」で有名な群馬・四万温泉の積善館。 傾斜地に建つ宿は「日本最古の湯宿建築の本館」、「和風の粋と技巧の山荘」、「贅と心づくしの佳松亭」の3つの建物から成る。 元禄4年(約320年前)に建てられた本館は、今なお昔ながらの湯宿建築の雰囲気を色濃く残し、県…

ぬるぬるの湯と甘い越前ガニを愉しむ古民家の温泉料理宿「やまざき」

福井県の越前海岸、厨(くりや)温泉は一度入ったら忘れられないほどぬるぬるとした肌触りが特徴だ。 このぬるりとした温泉に浸かりたくてやってきたのが、加賀から古民家をそのまま移築したという温泉旅館「やまざき」。 瓦屋根の日本家屋の風情ある佇まいが懐かしさを漂わせ客を迎える。 門をくぐると正面に玄関、左手…

女将お手製の湯衣で浸かる露天風呂。長野・上林温泉「塵表閣本店」

温泉に入る野生のサルで世界的にも有名な「地獄谷野猿公苑」の近くには湯田中温泉、渋温泉など名だたる温泉地が点在する。 今回は「地獄谷野猿公苑」から徒歩圏内にある上林(かんばやし)温泉の「塵表閣(じんぴょうかく)本店」を紹介しよう。 上林温泉は志賀高原の山裾にたたずむ、静かな温泉地。湯量が豊富なので源泉…

気分は中世ヨーロッパ!楽しいチェコ料理と自家醸造ビールをいただく

チェコの首都・プラハから約2時間で行ける場所に、Kutná Hora(クトナーホラ)という街がある。 中世に銀で栄えた世界遺産の街であり、現代的なビルもなく石畳が広がる中世の雰囲気を味わう事ができる場所だ。 古い街並みの中に、サーモンピンクの店「Dačický(ダチツキー)」を見つけた。Pivnic…

古都にふさわしい繊細な贅沢「ウェスティン都ホテル京都」

京都東山に佇む「ウェスティン都ホテル京都」。 都会の喧騒を離れてゆったりと過ごすには最適なホテルのひとつ。 京都の街並みや東山の緑豊かな自然を望む部屋では四季折々の景色が楽しめる。 ホテル内には鉄板焼き、中国料理、カフェレストラン、英国風ティールーム、ライブジャズつきの優雅なカクテルラウンジなど個性…

桜島を借景する薩摩の大庭園「仙巌園」で歴史を体感する

九州新幹線の終着駅・鹿児島中央駅からバスに乗って錦江湾方面へと走る。街中を抜けて海が近くなってきた頃、薩摩藩の庭園「仙巌園」が見えてきた。 正式名称は「仙巌園 附 花倉御仮屋庭園(せんがんえん つけたり けくらおかりやていえん)」という長くて難しいものだが、地元では親しみを込めて「磯庭園(いそていえ…

秘湯好きにはたまらない川の極楽風呂「般若寺温泉」

岡山県鏡野町の奥津渓谷を流れる吉井川のほとりに建つ一軒宿「般若寺(はんにゃじ)温泉」。 「般若寺温泉」は明治4年、般若寺の宿坊として開業し、1957(昭和32)年に温泉宿として営業を開始した。 日帰りで温泉入浴もできるが、1時間に1組のみの貸切湯なので予約は必須だ。 国道179号線から吉井川沿いを走…

全6室だけの贅沢。絶景露天風呂と季節料理の湯宿「茄子のはな」

大室山から城ケ崎海岸までひろがる伊豆高原は美しい景観のスポットやリゾート施設が多数揃っている人気の観光地。 今回紹介する「茄子のはな」は大室山(おおむろやま)の麓に建つ全6室のこぢんまりとした温泉宿。 すべての部屋に温泉露天風呂が備わっており、伊豆の景色を眺めながらの湯浴みが愉しめる。 6つの部屋は…

ミュンヘンの「シュナイダー・ヴァイス」で乾杯!

ドイツ・ヴァイエルン地方の中心、ミュンヘン。観光のメインとなる旧市庁舎のすぐ側に、「Weisses Bräuhaus(ヴァイセス・ブロイハウス)」がある。 ホップが絡みついている凝ったデザインの看板がぶら下がり、重厚な感じさえする外観。 ここは「Schneider Weisse(シュナイダー・ヴァイ…

都心の一等地で寛ぐひととき「東京ドームホテル」エクセレンシィフロア

東京ドームシティに建つ43階建ての「東京ドームホテル」。 東京ドームでの野球観戦はもちろん、JR、地下鉄各線からも近くビジネスにも観光にも至極便利な立地である。 低層階にフロント、レストラン、ホテルショップが軒を連ね、チャペル、ウェディングサロン、宴会場、ガーデンプールなど、多種多様のゲストをおもて…

透き通る水まんじゅうで涼む、水の都・大垣を歩く

東海道本線が名古屋を出て、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川を越えると大垣駅に着く。 そのまま西進して関ヶ原を越え、やがて琵琶湖に辿り着くという東西要の地である。 岐阜県大垣市には大小様々な川が流れており、地下水が豊富な「水の都」と言われている。 街の中を散策すると、水路が張り巡らされ、自噴している井…

子供は泊まれない大人の隠れ宿。下関の奥座敷・川棚温泉「さんろじ」

漂泊の俳人、種田山頭火が「涌いてあふれる中にねている」と名句を残した川棚(かわたな)温泉。 下関市街の北、鬼ヶ城連山の山裾にある山口県を代表する温泉のひとつで、下関の奥座敷として偉人たちも愛した温泉である。 今回は川棚温泉にたたずむ大人の隠れ宿「さんろじ」を紹介しよう。 「さんろじ」は80年前にでき…

7月オープン。開業記念中に行きたい「軽井沢マリオットホテル」

今年7月、長野県中軽井沢に世界50か国で愛される「マリオットホテル」ブランドの「軽井沢マリオットホテル」が開業した。 軽井沢マリオットホテルの客室は、ホテル棟とコテージ棟に分かれている。 ホテル棟はモデレートツインからエグゼクティブスイートまで全76室、床や壁に木調の素材を使用し軽井沢らしい爽やかな…