草津市立「水生植物公園みずの森」では今年も園内のハスが咲きだした。
「みずの森」は琵琶湖に面した場所にあり、風光明媚な景色も楽しむことができる植物園。
春は桜やチューリップ、初夏には日本最多の140種類以上のスイレンが花を咲かせ、夏から秋にかけては花影の池で珍しい水生植物が多数見ることができる。
この時季はハスやスイレンが盛り。早朝に開き午後には閉じてしまう花なので午前の早めの入園をお勧めする。
正面ゲートから入ると噴水のある広場に鉢植えのハスやスイレンの可憐な花が咲く。
すぐ先の「花影の池」はクロードモネの「睡蓮」を思い起こさせる風景。
準絶滅危惧植物に指定される小さな白い花「ガガブタ」がスイレンに交じって咲くのもかわいらしい。
2番目の池「スイレン池」では色とりどりの花が咲き、日を浴びたスイレンの葉が水面を覆いつくす勢いで広がる。
園内にある大きな建物は「ロータス館」。映像ホールや常設展示室などのほかアトリウムやアクアリウムがある。
熱帯スイレンが咲く様子が鑑賞できるほか、国内外の水生植物を見学することができる。
「ロータス館」内にはショップとレストランも併設。
ショップでは地元草津ならではの商品のほかハスの実の甘納豆などみずの森ならではのハスにちなんだ珍しい商品を販売する。
レストランではハスの葉をつかったハスラーメンやハスうどん、ハスソフトクリームなどもいただける。
クリームぜんざいにはハスソフトクリームとハスの実の甘露煮のトッピング。ハスの実は栗のような食感。
見ごろになったハスやスイレンの鑑賞に訪れてみてはいかがだろう。
補足であるが、園に隣接する日本最大級のハスの群生地である滋賀県草津市烏丸(からすま)半島の琵琶湖の群生ハスが消滅したという報道から1年。
野生のハス群生地を短期間に復活させるのは難しいようであるがまた美しく咲き誇る姿の再生を切に希望する。
【草津市立水生植物公園みずの森】
住所:滋賀県草津市下物町1091番地
(小椚萌香)