ナタリー・ポートマンが主役を演じ、大いに期待されている映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』。この中で、エス・テー・デュポンの歴史も明かされている。
フランスの文化大臣アンドレ・マルローは、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領夫人、ジャッキーことジャクリーン・ケネディに、ゴールドのJの文字が繊細にあしらわれた、エス・テー・デュポンの見事なライン1ライターを贈った。
ここからひとつの物語が生まれる。彼女のお気に入りとなるこのライターのローラー部分を見本にした、世界初の高級ボールペンの誕生へとつながる……。
クラシックペンはライン1の素材である真鍮製、そして、ライターの着火ローラーにインスパイアされたデザインに基づいている。
1年におよぶ研究開発、またエス・テー・デュポンの金細工職人の熟練の技によって、1972年、世界初のラグジュアリーなボールペンが完成。1973年、「クラシック」ラインが正式に発売された。
洗練されたスレンダーなフォルムで、エス・テー・デュポン初のボールペンはモダンデザインのアイコンとなった。ニューヨーク現代美術館(MoMA)では、展示品の1つとして選ばれ、称えられている。
「ゴールド仕上げ・パラディウム仕上げ」4万円、「純正漆仕上げ」4万5,000円。展開店舗は、銀座ブティック、西武池袋本店、西武渋谷店、新宿タカシマヤ、そごう横浜店、大丸心斎橋店、大丸梅田店、大丸福岡天神店、井筒屋小倉店。
ジャクリーン・ケネディに捧げた、美しくシンプルなクラシックペンは、時を越えた価値を運んでくれそうだ。
(R.Hirashima)