小さな本格派、ジープ『レネゲード』に注目

まったく新しいジープが誕生した。その名は『レネゲード』。この名を聞いてピン!ときた方はかなりマニアック。元祖はアメリカ建国200周年にあたる1976年に誕生したCJ-7型。ジープ誕生35周年を記念したモデルだった。

Jeep_renegade_1特徴づける7スロットグリルと丸型ヘッドライトはジープのアイデンティティ。新生レネゲードはフィアット・クライスラーが開発した『スモール-ワイド4×4』アーキテクチャを活用したスモールSUVだ。プラットフォームはフィアット500Lのものをベースとしている。しかし、ジープの血統は色濃くその走破性は本格的なもので、見た目だけジープというモデルではない。

気になる4WDシステムは兄貴分のチェロキー譲り。このクラスでは初採用となる2つのインテリジェント4輪駆動システム『PTU』を搭載した。機能のひとつは『ジープアクティブドライブ』で、これは路面状況に応じて後輪に駆動力を配分するフルタイム4WDシステム。もうひとつは『ジープアクティブドライブロウ』と彼らが呼ぶもので、フルタイム4WDシステムに低速走行用のギアを加え走破性を高めたものだ。またどちらの4WDシステムでもオート/スノー/サンド/マッドなど、スイッチひとつで走行モードの選択が可能だ。

搭載されるパワーユニットは様々な組み合わせが用意されるが、日本への導入モデルは4種類のガソリンエンジンからチョイスされる見込みだ。ラインナップにはディーゼルエンジンもあるので日本の規格をクリアできればさらに注目のモデルとなることは間違いない。今しばらく正式なアナウンスを待ちたい。